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〈Essay〉日常の中に在るさまざまなこと。  作者: 高峰 玲


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ポール、無惨




 12月に入り、出勤すると駐車場が冬支度されていることに気づいた。

挿絵(By みてみん) 2025.12.1

 昨日までなかった(ポール)が、あちこちににょっきり生えている。このポール、何かというと除雪車への目印である。


「ココが駐車場への出入口ですよ」


 この位置だと、たぶんそういう意味のはず。


 除雪車はここから駐車場に入り込んで除雪し、駐車場へ入る車のための動線を残す、そういうお約束なのだ。

 しかし、運悪く駐車場の端に停めることになった車のドライバーにしてみると、かなり邪魔な存在だ。何もなかった空間に、障害物が突如として在るのだ。


 自動車学校での車庫入れ実習を思い出してみて。


 ポールがあることで接触を避けるために、多大なる注意力・集中力を必要としたでしょ?

 自分の意識はそこを問題なく通過したと思っているのに、ミラーが、車のお尻の角が、ポールに触れたと教官にブレーキ踏みまくられたでしょ?


 まっこと、空間認識とは厄介なもの。


 いつもどおりにハンドル切ってるのに、リンボーダンスで身体が触れるように、高跳びのバーが落ちてしまうように、期せずして私たちはやらかしてしまうのだ。そして、物理的な痕跡が残る。


このように──

挿絵(By みてみん) 2026.1.21

 これは12/1の写真で左側に写っていたポールを逆方向から撮影したものだ。



  …………おわかりだろうか。


 傾いているのである。



そして、さらに──

挿絵(By みてみん) 2026.2.5


 ボッキリ、バッキリ、イっちゃってます。


 いつ、いかなる状況で、憐れポールは折れちゃったのか?


 真相は藪の中、いや、雪の中。




本来ならば、こんなふうに活躍してたはずなのにね。

挿絵(By みてみん) 2026.2.5











 



たぶん“犯人”は特定できないので、ポールは折られ損となっていると思われます。

これが駐車場のゲート付近ならば、カメラが設置されているので、しっかり請求されるはず……。






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