ロミ・ジュリって……NLなんだね
お話の詳細までは知らないけれど、なんとな〜くあらすじだけは知っている、それが“名作”。
かの文豪シェイクスピア先生の悲劇『ロミオとジュリエット』と聞けば、「ああ、カタキ同士の家の早熟なムスコとムスメが死を偽装しようとしてホントに死んじゃうハナシね」と私は認識している。合言葉の「山」と言われたら「川」のように、「ロミオ」とくれば「ジュリエット」──それが私の常識だった。それを見る前までは……。
私が今いる職場には社食の他に、主に事務職員が食事をとる休憩室があり、ふと見るとロボット掃除機がコンセントにお行儀よく繋がっていた。丸い子で、前面とおぼしき辺りにマジックで「ロミオ」と書かれている。
そこで何となく推察をした。
①どうやら導入されている掃除機は2台らしい。
②ここにいるのが「ロミオ」なので、たぶんもう1台は「ジュリエット」なんだろうなぁ、と。
で、配置がえで事務の大部屋に移動した私は、ロボット掃除機がそこにもいることに気づいた。
「おお、この子がジュリエットか」
少なからず感慨を得て、私はマジック書きの名前を確認する。が…………
「ティボルト」──と書いてあった。
えぇ?
ティボルトって、たしかジュリエットのイトコだよね? ロミオの親友を殺しちゃって、ロミオに殺されちゃった人。
えっ、このふたりって……ええぇ~っ!?
ロミオ ✕ ティボルト? ティボルト✕ ロミオ?
このカップリングで推してる人いるの?
BLじゃん?
そんな腐ってる人が、事務系のエライ人にいるのきゃ?
もう、しばらくは誰が腐ってるのか、エライ人々を凝視して見極めようとしちゃったよ。
しかし、そんな私をよそに、休憩室も事務室も机やらテーブルやら椅子が密集しているせいか、ロボットたちがお仕事してる姿を見かけることはなく、いつの間にかロミ・ティボはいなくなっていたのだった。
注1 命名権は一介のヒラ職員ではなく、やっぱ管理職が持ってるんじゃないか、と。
んわ~ググったら“表記”は(攻め)✕(受け)が日本のスタンダードらしいです。てっきり、後ろが攻めだと思ってました←穿ちすぎ(´∀`*)ウフフ




