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〈Essay〉日常の中に在るさまざまなこと。  作者: 高峰 玲


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北原白秋先生




 成人して結構な歳月を重ねてきたが、子供の頃に知らなかったことを、このトシにしてやっと知った!ということがかなりある。


 高校時代、私は放送同好会(後に部員が増えて放送部に昇格)と演劇部に在籍していた。通学に片道1時間かかるの( 注1)部活動をする予定ではなかったのだが、「今日は放課後に部活動登録をしてもらいます!」という日に早い電車に乗ることができず、教室で次の電車待ちをしていたら、同じクラスの子に見つかって放送室へ連行されてしまっ( 注2)

 決定ではなく見学だけ──という約束で、とりあえず見ていたら、体験で発声練習をすることになった。


「アメンボいきます」


 先輩が宣う。

「後について言ってね」

 そして、彼女はあの言葉を口にしたのだ。




挿絵(By みてみん)


 ! こっ、これは!? 『ガラスの仮( 注3)』のコマの中で手書きで書かれていたアレでは?


 先輩から口伝で教えられた“アメンボ”、私はソレを演劇者やアナウンサー志望の人が伝統として受け継ぐモノなんだと思っていた。そしてソレを唱和していた高校3年間以降は口にすることもなく、忘れていた。


 ところが。


 ある日、何気なく他のことをググっていると『あめんぼの歌』という言葉がピックアップされてきた。“アメンボ”のことを不意に思い出し、ソコを見てみて──私は知ったのである。


 “アメンボ”は『あめんぼの歌』という詩(?)で作ったのは何と! 『あめふり』とか『砂山』とか『この道』とか『ペチカ』を作詞した北原白秋! かつて、小学校の教科書に載っていたとい( 注4)


 そうか、だから全国規模でみんなが知っていたんだ、演劇とかアナウンスの発声を磨くために先人達が創作したものではなかったんだ!


(いや、草の根運動的にその筋に広まったとしたら、それはそれで凄いが)


 今更ながら、変な知識が増えたがそれを語り合って盛り上がる場がないので、ちょこっとココに書いてみました。




 ちなみに、演劇部は放送同好会の先輩がそこと兼業していて、発声練習の声の大きさを買われてスカウトされただけ。私が北○マヤしたかったわけではない。

 まあ、気兼ねすることなく声が出せる発声練習は、わりと楽しかったけれど。

 得意な早口言葉は“坊( 注5)”、好きだったのは“( 注6)”── 懐かしい思い出である。













注1 都会では志望校に通うのに1時間、2時間かかるなんてザラかもしれないが、田舎では珍しい。家からいちばん近い高校はチャリ15分くらい。当然、そこへ進学した同級生は多かった。そして、この選択が現在の私に「学校と職場は家から近いところがイイ」という認識をもたらした。

 今の職場は車で約3分の距離にある(笑)


注2 「あれ〜残ってたんだ。うんうん、一緒に行こうね〜」というノリで、あれよあれよという間に連れ込まれた。


注3 女優を目指す(? 途中経過で劇場で公演したりTVドラマに出てるから、もう女優なのでは?)平凡な少女が超美形天才女優少女と伝説の作品の主役を争う漫画。


注4 覚えていないので、たぶん私よりも前の世代のことかな? 私が覚えているのは『くじらぐも』とか小人がお寿司を食べたらワサビが利いてて凄かった話とか『小さい白いにわとり』とか『ごんぎつね』とか『スーホの白い馬』とか……あれ? なんか、ハピエンじゃない話が多い? 説教臭いというか、道徳的というか。


注5 「坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた」


注6 「豚が豚をぶった ぶたれた豚がぶった豚をぶった ぶった豚もぶたれた豚もぶったおれた」

 暴力はいけない。しかし、なぜかこの早口言葉にはそこはなとないユーモアを感じずにはいられない……。




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