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〈Essay〉日常の中に在るさまざまなこと。  作者: 高峰 玲


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地獄の黙示録





 1979年に公開された米国の戦争映画『地獄の黙示録』──(ワタシ)的に『キリング・フィールド(1984年)』、『プラトーン(1986年)』等へと続く社会派映画の(さきがけ)のような認識なのですが、他にも“ワルキューレの騎行”をBGMにヘリ部隊が襲撃するシーンが印象的だったため、私の頭にはヘリの接近=『地獄の黙示録』という図式が完成されています。


 現代では環境問題(人体への影響、騒音、費用とか?)が煩くなったのか、いつの間にか廃止されているみたいですが、私がまだ未成年だった時代、夏ともなればソレは大っぴらに慣行されていました、ヘリによる農薬の“空中散布”です。


 それは早朝から始まります。


 前日、選挙カーのように周知の車が町内をまわり、当日朝は家の窓を開けてはいけません。そして、まだ朝ぼらけの中を轟音と共に低空飛行のヘリが農薬を散布していくのです。

 当然、その日はラジオ体操はお休み、小学校のプールも水を入れ替えるためお休みになります。夏休みならば、コドモはおうちにいるので不便といえばその2つくらいなのですが、これが登校日ともなると、恐怖です。

 生身(ナマミ)の身体でヘリコプターが田畝上空を“攻めて”いる横を通らなければならないのです。私の脳裏では高らかに“ワルキューレの騎行”が流れています。

 主に“空中散布”は田園地帯で行われており田圃のない市街地ではされません。そのことを私は高校生になってから知りました。しかし……家から最寄り駅までの道中を自転車(チャリンコ)移動中に“空中散布”と遭遇し、JRと地方鉄道を乗り継いで降り立った駅から高校までの徒歩道中でも遭遇してしまった時は、さすがに苦笑しました。同じヘリではなかったけど。

 つまり私は田舎から一度街に出て、また田舎へと向かう通学をしていたのです。


 それから月日は流れ……ある日、かすかに聞こえる音に外を見て、私はドローンが“空中散布”していることに気づきました。そういう時代になったのですねぇ。







 ドローンの前は軽トラに積んだ農薬を長いホースで水田を跨がせるように散布していた、のかな?

 前日「お宅の裏で散布しますよ」の予告もなく、午前3時半頃「オラーイ、オラーイ、バーック!」というおっさんの叫び声で目が覚め、次いで爆音と臭いが私に襲いかかります。寝ぼけていても、何とか窓を閉める悟性は働きました。

 お盆の時季でした。

 兼業農家のおっさんの会社はたぶん休み。でも私は休みじゃない! 5時に起きて仕事に行かなきゃならないのです、もう少し寝かせろや〜!!!!!



 ええ、ホント、もう、丑三つ時におっさんの家の裏でロケット花火10連発かましてやろうかと思いましたよ←花火代もったいないし、夜中に外に出たくない(絶対、蚊にくわれるし怖い)からやりませんでしたが……。


 安眠妨害の恨みは忘れんぞ、ヒデキチ!ヽ(`Д´#)ノ

( おっさんは私が小学生の頃、PTA会長だったので名前と顔を知っている)




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