親切って、難しいなあというお話
こんにちは、急な寒さについて行けそうにないシアンです。
もう、外が寒くて寒くて……いっそお布団を着た状態で過ごしたいです。
そんな寒さに追い打ちをかけるように、先日は雨が降りましたね。
その日、スニーカーを履いていたのですが、つま先のあたりが雨水を吸い込んでしまって、冷たくて冷たくて!
2度と雨予報の日にスニーカーを履かないと誓いました。(n回目の誓い)
さて、私はその日、当然のことながら出先に傘を持っていきました。
自分の傘がどれだかわかるように、柄入りの傘です。
この後、事件は起こりました。
用事を済ませ、さあ家に帰ろうとなったところで、私はトイレに寄りました。
そこはかなり狭い上、荷物置き場もないことは知っていたので、持っていた荷物は壁の端に寄せて、傘は近くに置いてあった机に持ち手を引っ掛けて置きました。
今思うと、傘も荷物のすぐそばに置いておくべきだったのですが、傘が倒れて他の方の邪魔になってはいけないなと思い、倒れる心配のない置き方にしたのです。
その結果……もう察されているかもしれませんが、私がトイレから戻ってきた時、傘は忽然と姿を消していたのです。
周辺を細かく探したり、近くにいた人に聞いてみたりもしましたが、傘は見つからず。
盗まれてしまったか、それとも傘を忘れ物と勘違いされた優しい方によって然るべきところへ運ばれてしまったか……。
割と人目の多いところだったので、盗まれたとは考えづらいです。柄物なので、目立ちますしね。
となると、やはり優しい方に持って行かれてしまったかなあ。
そんな考えのもと、忘れ物置き場へと行ってみましたが、傘は見つからず。
そのときは雨も止んでいたので、また後日聞いてみようと考えた私は、その場では傘の捜索を諦め、帰宅しました。
……そして、その晩。
知人から、私の傘の写真と共に連絡がありました。
「〇〇部屋の前の机に傘が忘れてあったけど、誰のか知らない?忘れ物置き場に預けてるけど」
あー……やっぱりか。
私は私が忘れたものだというメッセージを返し、後日傘は無事私の元へ帰ってきました。
忘れ物置き場へ行ってもなかったのは、タイミングの問題だったようです。
この件で、私はふと、親切って難しいなあと時々考えるようになりました。
知人の行動は、どこも間違っていません。
むしろ、人として素晴らしい行動だと思います。
そのおかげで傘が盗られる可能性も下がったと捉えることもできますしね。
ただ、私が知人と同じ行動――傘でなくとも、落とし物や忘れ物を落とし物センターや交番へ届けるなど――をするかしないかと聞かれたら、私はしないと答えます。
なぜなら、持ち主が落とし物、忘れ物に気づいて最初に探しにくるのは、間違いなくなくした場所ではないかと思うからです。(個人の感覚ですが)
道の真ん中に落ちていたりしたら、脇へ寄せたり、目に付きやすそうな高さへと置いておくくらいのことはしますが、相手の、そして自分の手間を考えると、それくらいのことしかしていません。
お財布のような貴重品なら、届けることもありますが。
私のこの行動が正しいか否かも、持ち主の方の役に立っているかも分かりません。
ただ、私がこうしてくれたらありがたいなと、それだけです。
どうするのが正解とか、ないのだろうなとは思いつつ、どうするのが正解なのかなという問いが消えてくれることもなく。
そして、このことについて考えるたび、結局、「親切って難しいなあ」という結論に至ってしまいます。
皆様はどう対応されているか、よければ教えて下さいねー!