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ある日、レッドブルを飲んだ少年の背中に翼が生えた。

作者: 珠野 海月

ある日、レッドブルを飲んだ少年の背中に翼が生えた。

翼を授けるという謳い文句で発売されていた商品がまさか本当に翼を授けてしまうということで、世論を騒然とさせた。

当然警察が動いて違法な内容物が製品に入っていないか確認したが、特にそれらしい成分は検出されなかった。

翼が生えた日、Xデーと呼ばれる日を境に続々とレッドブル常飲者の背中に翼が生えていく。

人類は翼を持つ新人類と翼を持たない旧人類に別れ、生物的な能力の限界も大きく隔たりが出てくることとなった。

新人類は平均して旧人類よりも頭の回転が早く、スポーツ、学業、仕事、何をしても優秀な成績を残した。

こうした結果から、旧人類は次々と新人類になることを望み、レッドブル常飲者となった。

この時点でレッドブル社はコカ・コーラ社を抜き世界で最も売れている飲料メーカーとなった。


100年後、旧人類は完全に絶滅し、新人類の時代へと突入した。


この頃には産まれてくる子供は最初から翼を持ち、既に遺伝子レベルで新人類へと変化していた。

博物館に旧人類の化石と標本が並べられ、新人類になる過程で衰退した文化や技術を時系列で展示することとなった。

その中には自動車産業も含まれており、今では完全に過去の遺物となっている。


新人類は翼を持つことが当たり前となり、それ自体が特に話題に上ることもなくなった。

そんなある日、モンスターエナジーを飲んでいた青年がモンスターに変化した。

モンスターは住んでいた街を一晩で破壊し尽くすと、オーストリア・ザルツブルクへ侵攻した。

警察は標的となっていると思われるレッドブルの本社に厳重な警備を配置し――

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