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バグで使用不可がニュースになる
圭太は自分が携わったウェブサービスがバグで問題になっていることを、テレビのニュースで知った。
実のところ、バグがあるのは知っていたし、いつか問題になることも想像していた。
当時のチーム内では、そんな話をしていてた。
おかしな点があっても、誰も何も言わないし、見て見ぬ振りをするのが当たり前の世界だ。
余計なことを言って、余計な作業を命じられたり、責任を取らされたり、疎ましがられたりしたら、自分が損をするだけなのだ。ましてや、客先常駐ではいくら頑張っても何も評価されないし給料が上がるわけでもない。
みんな最初はそうではなかった。でも長年やって無駄なことをしないという客先常駐の鉄則が肌に染み付いて、自動的にそう言う行動が取れるようになったのだ。