チュートリアル2
一連の訓練所の事件を解決し、ユナとバームの力はウィッシュアームズと呼ばれ一線を画す力だとされる。
戦力を見込まれた一行は王国ホドへ勧誘され加入する。
王国ホドの城内に呼び出され、目の前でユナによる召喚を命じられる。
しかし先ほどの黒い魔物とは打って変わり。美しいユニコーンが召喚される
それと同時に表れるバームの白い剣。それらはウィッシュアームと呼ばれるものらしい
二人の成長を見込まれホドへの所属を勧められ所属を決めた一行
謁見の間を出、扉が閉まる
シュレム「さて、正式に我がホドの所属になったとはいえ君たちは基本的には未熟なはずだ。
直ぐに命令が出るわけじゃない...はず、何せバームとユナは例外だ。
この国を見て回ってほしい、これがホド所属の証だ」
カード型の所属証を人数分渡してくれる
バーム「そういや闘気ってのは?」
シュレム「ああ、あれは要するにマナ感応の一つだよ。俺が戦闘用に集めたマナを二人が感じ取ったってことだ」
ユウト「ほえ~そんなもんあるんか」
イツキ「主人公みたいじゃん」
シュレム「ははっ、主人公か、それなら俺だって主人公になれるな!」
アキヒサ「確かに、それができるってことは、同じように感知できて当然だ」
シュレム「さて、これからについて大雑把に話しておこう。
これから基本的に衣食住は国から支給してもらえることになる。
依頼は国からおりてくる依頼の他に、能動的に国の依頼を受けてもいいし、国内であればギルドハウスから受けてもいい」
バーム「3つの依頼の受け方があるのな」
シュレム「この3つは国から評価をもらえる依頼の受け方に過ぎない。
この他にも個人間に依頼をされることもあるだろう」
ユウト「依頼を通して国からの評価があるのか」
シュレム「そう、だから個人間の依頼まで管理することはできないんだ。
ただ評判が良くなれば国やギルドを通して指名があるかもしれない」
イツキ「すげぇな!そこまでなれば有名人じゃん!」
シュレム「有名人になると依頼も、報酬も、人望も増える、ただ本当に忙しくなるぞ」
シュレムがため息気味に漏らす
シュレム「休むことも仕事の一つ、訓練も仕事の一つ、兵士は忙しいものだ
とはいえこの世界にきてまだ君たちは間もない、そうそう直ぐに依頼が下りてくることはないだろう。
しばらく自由に過ごしてくれ、俺は仕事があるからいってくるよ」
シュレムが手をひらひらさせて去っていく
アキヒサ「さてどうするか」
イツキ「いわゆるメインストーリーなるものが用意されていないゲームらしい、
全て自分の行動次第だ、まるでもう一つの世界だな」
ユウト「動線がないと混乱する人が多いだろうに」
バーム「そういうのは決まってお節介さんが集まるもんだ、最初に出てきた協会本部のほうに行ってみよう」
【王国ホド:昼間:協会本部】
バーム「ほら」
思った通り見渡すと同じプレイヤーと思わしき人たち・・・以外にもNPCがパーティを呼び掛けている
バーム「AIまで呼び掛けるとは思ってなかった」
イツキ「そういえば各々何がしたいんだ?ジョブとか」
バーム「俺は片手剣の予定だったんが・・・さっきの武器なんだ?ウィッシュアームズだっけ?聞けばよかったな」
アキヒサ「トリガーセイバーだな、見た目の通り銃剣だ」
各々武器を取り出す
イツキ「俺はトリガースマッシュ、籠手に銃機構が仕込まれてる」
ユウト「俺は弓使うぞ」
ユナ「私はテイマーです」
アキヒサ「俺はツーハンドウェポンだ、両手武器全般を扱える代わりに魔力が低い」
イツキ「支援職募集するか?」
ユウト「テイマーって支援職じゃないの?」
ユナ「サブスキルに白青魔法を取っていますので私の場合は支援型ですよ」
バーム「前衛3、後衛1、後衛兼支援1か十分だな」
アキヒサ「そもそもが被弾しないようにするゲームだしな」
イツキ「他のゲームだとかなり火力よりだがこんなもんか。
チュートリアルは受けたろ?カスタマイズしたか?」
バーム「カスタマイズするほどスキルあるか?」
イツキ「無い」
アキヒサ「ナビに聞くか少しでも戦闘すれば分かるんだけど、
スキルは人に教わるとか、レベルが上がるとか、人が使ってるのを見るとかでも習得できるらしいぞ。
一部そういう伝達できないスキルはあるみたいだけどな」
ナビ?さっき戦闘中に聞こえてきた奴かな
バーム「やって覚えろ見たいな感じか、まぁ時間がたてば攻略組が並べてくれるでしょう」
イツキ「スキルの販売は出てくるだろうな、販売?フリーの教官とかのほうが正しいか」
ユウト「んじゃ今はいいか、依頼受けるか狩りにいこうぜ」
バーム「話し込んでもしょうがないしな、協会入ろう」
入って直ぐ左を見ると早くも見慣れた国家の制服を着ている窓口がある。
反対側に目をやるとまた別の制服を着ている窓口がある。そっちは結構な人だまりができている
バーム「多分これ左のが国家窓口だよな」
アキヒサ「そう、反対のがギルド」
バーム「人少ないほう受けるか、あれだけ人いりゃ依頼のほうが無くなりそうだ」
ユウト「こんちわ!依頼受けたいんですけど!」
「はい、所属証の提示をお願いします」
ユウト「所属証って全員分?」
「基本的にはチームリーダー、または受けたい依頼ランク以上のメンバーの所属証だけで大丈夫ですよ」
ユウト「俺ランクⅠだ」
ユナ「私がⅢです」
ユウト「あ、じゃぁユナので行こう、Ⅲ以上おる?」
皆して首を横に振る
ユウト「これでお願いします」
「ランクⅢですね、現在ランクⅠの依頼が枯渇している状態です。
ですのでランクⅡの依頼をお願いしたいところなのですがよろしいですか?」
ユウト「ランクⅢはダメなんです?」
「追ってご説明しますね。依頼窓口は本来達成時の報告所なんです。
デバイス・・・証を起動して依頼一覧をご覧ください」
各々証を起動する、依頼一覧を見ると検索条件が現れた
「その依頼一覧から検索条件を指定すると、それに合わせた依頼が表示されます。
協会やクエスト窓口に限らず、安全な街中等で自動的に依頼内容が更新されるようになっています」
バーム「おーんなるほど、このシステムを知らない、つまりクエスト経験は無い、だからあまりギリギリな依頼はできない、つまりⅡからってことか」
「ご理解が早くて助かります、嬉しい悲鳴なのですが本日は人が多くて・・・
説明を続けますね、手順としてはまず所属証を証にかざしてください」
言われるがまま証をかざすと依頼一覧の上に簡単な依頼用のステータスが表示される
すると一覧が更新され、自分のランクに合わせた依頼が表示された
「後は受けたい依頼を選択すると基本的には一覧から表示が消えて、自分が受けた状態になります。
基本的な説明は以上です。後は依頼を達成したら窓口までお越しください」
ユウト「ありがとうございます!じゃぁⅡの討伐系いこうぜ」
バーム「Ⅱなら俺が丁度いいな、シャドウ、ウルフの集団討伐がある」
アキヒサ「シャドウは最下級魔物、ウルフはそのちょっと上といったところだな」
イツキ「受けた?」
バーム「受けた」
イツキ「あ、パーティ組んでなかった」
バーム「ああ、じゃぁ俺が受けたから誘うわ」
その場で証を操作してパーティを組む
バーム「どう?」
イツキ「こっちの依頼にも表示された、これで大丈夫だと思う」
ユウト「ホドの南口?」
アキヒサ「あのターミナルがテレポーターの役割をしてるからそこからいけるぞ」
協会の中央にある機械を指さす
イツキ「いこか」
ターミナルに近づいて選択するとテレポート先が表示され南区へ向かう
暗転は一瞬、青白いハニカム構造の光に包まれ転送される
【王国ホド:南口】
バーム「エフェクトが綺麗だった」
イツキ「こなみかん」
ユウト「建物の中か、出よう出よう」
外に出ると国の街並みのハズレに出たようだ
アキヒサ「お、結構外にもプレイヤーが出てるな」
証に表示される目的地に向かって移動を始める
アキヒサ「魔動車があるじゃん、要するにタクシーとかバスだな、あれでいこう」
皆で魔動車に乗り込む、外ではシャドウ相手に戦っている人がたまに見られる
ユナ「普段から街の外には魔物がいるんでしょうか・・・」
アキヒサ「シャドウはちらほらはぐれがいる、がこの世界は何も魔物だけが害があるわけじゃないんだ。
例えば今回の討伐対象のウルフは魔物じゃなくて動物だし、妖精族が悪質な悪さすることも珍しくない。
街に近いほど強い魔物は少ないが、場所によっては集団で魔物が押し寄せることもある」
ユウト「そういえばアキヒサこの世界に詳しいな」
アキヒサ「ああ、俺はオープンβからプレイしてるしな」
ユウト「お、そうだったのか」
アキヒサ「でもクエストはやってないんだ。闘技場でPVPばっかりしてた」
イツキ「あーPVPもあるよなーそうだよなー」
バーム「闘技場ってランクとかあんの?」
アキヒサ「闘技場はランキング制になってる、俺はまだまだランキング外だけどな
数はこなしてるからランクの割にスキルの数はあると思うぞ」
ユウト「え、じゃぁさ戦闘の先頭任せていい?」
バーム「は?」
ユウト「ギャグじゃない!スキル習得したいだけなんだ!」
イツキ「確かにそれはあるかもしれない」
アキヒサ「最初のスキルは、アタック、ファスト、ドッヂ、フロントガードだっけか」
ユウト「そう、あとハテナ」
バーム「あ、ハテナとかあったな。あれなんだ?」
証を操作してスキルを確認する
バーム「ハテナのままだわ」
ユウト「俺もハテナだ」
イツキ「俺も」
ユナ「慈悲の愛・・・」
アキヒサ「そこは七元徳、セヴンヴァーチューと呼ばれてる
元はカトリック教会の教義における7つの基本的な徳を表す言葉で、この世界じゃ特殊な魔法になってるらしい」
ユウト「ほえーかっこよ」
アキヒサ「この世界じゃ想像したこと、意識したことがそのまま魔法となって具現化する・・・らしいがどうやら俺たちプレイヤーはそうはいかないようだ
まぁ単純に炎で攻撃する、とか氷で攻撃するって感じだな。
セヴンヴァーチューはそれとは別にステータスに表れない効果が発揮されて。プレイヤーの傾向によって決まるそうだ」
イツキ「分岐とか傾向とかそんな感じ?」
アキヒサ「多分そうだと思う、判断基準がどんなシステムしてるかは分かってないし、どんな効果をもたらすかも具体的に分かっちゃいない」
バーム「慈悲の愛か!凄いな!」
ユウト「ユナも先行プレイヤーとか?」
ユナ「いえ、私はさっき始めたばかりなので・・・」
イツキ「ま、分からないところは追及しても仕方ないな、基本スキルについて教えてたもれ」
アキヒサ「それもそうだな。俺の場合はなんだが次に取得したのはアサルトのスキルで急接近するスキルを手に入れた。
基本コンボは4コンボなんだが、コンボの合間にドッヂで距離を取った時や、コンボフィニッシュで吹き飛ばして距離ができた時に使える」
ユウト「うむうむ、接近スキルは基本だな」
アキヒサ「次にリヴェンジャー、仰け反り中に食い込んで無敵反撃ができるスキル」
ユウト「それ強くない?」
アキヒサ「ただし消費スタミナがあまりに大きいんだ、ダメージもほぼ無い。
リヴェンジャーの無敵時間もファストより早くないから、直後にファストで切り返されると無意味になってしまうし
リヴェンジャーより高い強固なスキルには出し損になってしまう」
ユウト「流石に出し得にはならんか」
アキヒサ「その次に取得したのがストロングリヴェンジャー
同じく仰け反りに食い込んで発動できるスキルなんだけど強固値が最大に設定されていて、
相手がコンボの途中にリヴェンジャーを警戒してガード系を発動した時や
コンボ自体に強固値の高い技を繰り出してきた時に使える。
ただし無敵が無くて発生が遅いから、純粋にアタックやファストでコンボを繋げてくる相手には通用しない」
バーム「強固値と発生速度を絡めたジャンケンになってるのな」
アキヒサ「そういうこと、アクションだけどやることは格ゲーに近いな」
イツキ「それアクションを持ってるかで差が出ないか?」
アキヒサ「はっきり言って出る、ただこのゲームってRPGだから成長という面で見れば個性があって当然だなとも思ってる
でも基礎アクションのアタック、ファスト、ドッヂ、フロントガードのどれかで対応できるようになっているから、
実際駆け引きの上手い人はこの四つのスキルだけでランキングに食い込んできてる」
ユウト「ほえ~それは凄いな」
アキヒサ「で、俺が持ってる最新のスキルはヘヴィアタック、
その名の通り発生が遅く、威力があって、強固値も高い。ツーハンドウェポンらしいスキルだな。
実際使用武器によっては使えないみたいだ」
イツキ「ガード崩せそう」
アキヒサ「崩せるぞ。ただしガードの中にも純粋なガードであるフロントガードの他に
ストロングガードというガードすることだけに特化したガードがあって、
そいつだけは鍔迫り合いになる」
ユウト「連打か?」
アキヒサ「連打だ、筋力補正や武器補正はあるけどな」
アキヒサとユウトがスキルについて盛り上がっていると目的地についたようだ




