加盟
少女、ユナと救助活動を行っていた兵士、シュレム、すれ違った男性アキヒサと自己紹介をし
、現場の収拾がついたころ、現実の友達二人と合流する。その後の動向を決めることになった一行は
シュレム「おーい!」
バーム「お、シュレム早かったな」
イツキ「その見た目は・・・ホド王国のNPCか」
シュレム「すまない、さっきは後程連絡するという話だったが、そのことを連絡したら大目玉食らってな」
バーム「まぁ冷静に考えてこんな出来事を起こした張本人と思われる人物を野放しにできるわけないしな」
ユナ「うぅ・・・」
シュレム「俺もあまり疑うようなことはしたくないが。それは城でわかるさ」
アキヒサ「城というのは?」
シュレム「ああ、彼の仲間かい?ユナとバームが事件の重要参考人として城に呼ばれてるんだ」
ユウト「おおう」
イツキ「なるほど」
シュレム「さて、それじゃぁ早速向かおうか、そこの城壁の内側がそうだよ」
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【王国ホド:謁見の間:夕方】
ホド・アルシス「ようこそ、私の名はホド・アルシス。この星、ホドの最大国家である王国ホドの国王をしている」
バーム「・・・とはいえいきなり王の前とは」
ユウト「これ一昔前のゲームの始まり方だよなぁオイ。AIなの分かってるから下手なリアクションできんが」
イツキ「・・・ご質問があるのですが、この後お時間をいただくことは可能でしょうか」
ホド・アルシス「ああ、しかし要件は分かっているな?それが済んでからだ。では諸君、始めようか」
ホド・アルシスがすっと立ち上がり、周りにいる兵士の何人かが出ていく、残りの者が構える
バーム「えっえ?」
ホド・アルシス「ユナよ、召喚をせよ」
ユナ「!?」
バーム「えっ、ですが王様!また召喚に失敗でもしたら・・・!」
ホド・アルシス「私はこの星で一番強い、だからこそこの星最大の国家の王だ
シュレム「本来テイマーによる召喚とは己の実力を超えた召喚はそもそも不可能なんだ
つまりこの件、本当に召喚の失敗だとしたら類まれなる事象になる
先ほど観測させてもらったがユナの魔力は駆け出し証持ちのそれだったんだ」
有無を言わさぬ圧力がのしかかってくる、シュレムからも闘気を感じる
先ほどは敵対していなかったから分からなかったがシュレムもかなりの強者のようだ
ユナ「バームさん・・・」
不安そうな顔でこちらを見てくるユナ、静かに頷く
ユナ「・・・えいっ」
召喚スキルを発動するユナ
白いゲートが開く
それを見た瞬間、王は座り、兵は武器を収めた
バーム「・・・ん?」
さっきは気が付かなかったが左手の証が輝きだし、次に手元が光り白い剣がバームの手元に現れる
「王、これは間違いないですね」
ホド・アルシス「ああ」
白いゲートから出てきたソレは白く、神々しいユニコーンだった
先ほどの黒い様相とは打って変わり、とてもおとなしく落ち着いている
ホド・アルシス「ユナ、帰還を命じてみよ」
呆気にとられていたユナが王の一言で我に返る
ユナ「帰ってっ・・・」
そうユナが呟くとユニコーンは光に包まれ消えていった。それと同時にバームの剣も光となり消える
ユウト『全然分からん』
イツキ『どういうことだこれ』
シュレム「はは!まるで何が何だか分からないという顔をしているな」
バーム「シュレム?」
シュレム「順に私から説明させてもらおう。私の本当の名はシュトルム、王の剣をしている
さきほど少し闘気を出したのだが、感じ取ったのは予想通りバームとユナのようだな」
バーム「えっ、3人は?」
イツキ「闘気?」
ユウト「いや、何もわからなかった」
アキヒサ「王の威圧感で精いっぱいだったぞ」
シュレム「さて、では説明していこう
まずはユナの召喚とバームの剣、それは本質的には同じものとなる」
イツキ「というと?」
シュレム「この世界にはウィッシュアームズという本人の願いの強さ、集められている願いの強さで具現化する物がある」
そう言うとシュレムの手が光小さな黄色い指輪が現れる
シュレム「私の場合はこの指輪、サイズは小さいが相当な魔力を秘めている」
次に王の手元が光る
ホド・アルシス「私はこのハンマーだ、見ての通り鍛冶用なのだが」
王が空中でコツンと軽くハンマーを振ると、何もない場所から一振りの氷の剣が出てきた
ホド・アルシス「端的に説明すると、あらゆる叩いて作成可能な物を工程抜きで完成させる魔力を秘めている
これは空気中の水分を叩いて作り出した氷の剣だ」
バーム「そうか、この王様筆頭に圧倒的な生産力でこの星のトップに上り詰めたのか、となると・・・」
イツキ「本人の願いも相当に、たくさんの人から物作りに関する願いを強く集めている」
ホド・アルシス「良い頭の回転をしているな、その通り私はただの鍛冶師だったのだ。いくらか有名ではあったがな
さて少し私の話になってしまったがつまり言いたいことは分かるだろう」
アキヒサ「バームの白い剣とユナの召喚はウィッシュアームズ・・・」
ホド・アルシス「そうだ。特にユナにおいては私より強く、ウィッシュアームズ改と一部で呼ばれている
バームの剣はそれに誘発されて取り出せるようだが、まだ未熟なようだ。
とはいえ、その剣も召喚獣も見た目だけではない秘めたる力を持つだろう。
そこでだ、お前たちには我が王国の兵となってもらいたい」
ユウト「え、俺たちもですか?」
ホド・アルシス「ああ、ウィッシュアームズの成長に仲間は不可欠だ
バームとユナ共々我が国家に加盟し、共に戦ってほしい」
イツキ「ちなみに断ることは」
ホド・アルシス「ははっ、王とその側近の前で断る選択肢を質問するとはなかなか肝が据わっている
だが断ることは可能だ、不本意なまま加盟されても成長は望めないからな」
バーム「正直断る理由のほうが少なくない?願ったりかなったりじゃない?」
アキヒサ「俺もそう思う」
イツキ「他の国などの様子を見てから決めたい気もするが・・・」
バーム「すみません、加盟後正式に抜けることはできますか」
シュレム「ああ、可能だ」
バーム「この星において敵対関係にある国家等は存在しますか」
シュレム「もっともな質問だ。率直に言うとある。だからこそこうして有望株に声をかけているのさ」
イツキ「敵対があるということは戦争状態にあると言ってもいい」
ユウト「ちなみに待遇は・・・」
シュレム「全員同じ・・・には残念ながら出来かねる。バームとユナは最初から特別待遇、イツキ、ユウト、アキヒサにおいては
加盟後それぞれの働きに応じて待遇が変更されることになるだろう、それでも要人として迎えさせてもらうつもりだ」
バーム「つまり全員一般ではなくそれなりの要人となる、ってことは戦争状態の地域に対してもそれなりの編成とか武装とか待遇でいけるんじゃないか?
イツキ「安全性が確保される反面、敵対から襲われる危険性もあるが装備でカバーか・・・」
アキヒサ「いいじゃないか?そのほうがいろんな場所にいけるだろうし経験が溜まるのも早いはずだ」
バーム「ユナはどうだ?」
ユナ「えっと・・・私は・・・バームさんが一緒なら・・・」
ユウト「はぁ~・・・」
イツキ「くそでかため息やめろ」
アキヒサ「ひがみやんけ」
何かに気が付いたユナがフードを深くかぶる
シュレム「ふふっ、どうやら決まったようだな」
バーム「ああ、よろしく頼むよ」




