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漆黒因子の狂想曲戦記  作者: 叶瀬囲炉裏
1章
7/8

二年

*アルフレッド家屋敷玄関前*


「帰ってきたな…」


因子の覚醒から二年。アルフレッド家が所有している後ろの森で、自身の鍛える為、リュートは最初の半年屋敷を行き来しながら森で因子の力を調べ鍛えていたが、その後一年半、リュートは半年で鍛えた実力を示し父クロークスの承諾を得て、母に行くなとせがまれるも何とか屋敷を出て行き、森の中で過ごし、自身を鍛えた。

そのおかげで、リュートは身長や見た目は何故か髪が伸びた以外変わらぬが、逞しくなり、わかるものが見ればリュートは十分な強者の気迫が出ている…のであろう


「とりあえず、父さんの所に行かないとな」


そう言いリュートは屋敷に入りクロークスが仕事でいつもいる書斎に向かった


*アルフレッド家屋敷書斎前*


書斎の前に着いたリュートは扉を三回ノックする


トントントン


『誰だ?』


「リュートです、ただ今帰りました」


『入れ』


そう言われリュートは扉を開け中に入る


「久しぶりだなリュート」


中に入りったリュートにそう言ったのは机の椅子に座っているリュートの父クロークス・デュオ・アルフレッド。そして書斎のソファーに姉のアイリス・デュオ・アルフレッドとリュートもとの優しい金髪と違い迫力のある輝かしい金髪の青い瞳を持つ、リュートの母リアス・デュオ・アルフレッド。

そして、最後にクロークスの隣にいる赤髪のクールなイケメンの青年、ルシウス・デュオ・アルフレッドがいた


「はい、お久しぶりです父さん…それに母さんとアイリス姉さん、それにルシウス兄さんもお久しぶりです」


「…大きくなったなリュート…久しぶだ」


「そうだね、ルシウス兄さん、少しはマシになってるけど相変わらず無口さは変わらりませんね」


ルシウスの因子は影鬼と言う影に潜む鬼の因子であり、ルシウスは元々口数が少なく、影鬼の因子に覚醒した当時はほぼ無口で喋る時も単語ひとつだけだったが今はどうやら日常会話まで普通にできるようになっているらしい


「それにしても、よく生きていたなリュート、低層とはいえ普通の森より強力生物たちが住まう間の森で」


「あれくらいの場所で生きていけないと自身の身は守れませんよ…それに、許可を出したのは父さんですよ、俺が生き残れるのは知っていたはずです」


そう、この世界には魔物が世界中にわんさかといる。

リュートが特訓のため一年半住んだアルフレッド家の魔物は魔の森と言われている森であり、そこら辺にいる魔物達よりも格段に強いく、魔の森は大まかに低層、中層、上層、深層の四のそうにわけられており、低層でも、大人のそこそこ強い一般人でもすぐやられてしまう、強さだ

そして、魔の森は一層ずつ上がっていくことに強さは異常になっていき、中層ですら軍隊一万を送っても百人帰って来れるかどうかの強さ、そして上層になると軍100万を送っても十人胴体のどこかを無くして帰って来れるかどうかだ。

最後に深層は誰も入ったことがない為、未知であり、恐らく大陸全土を滅ぼす程の魔物達が潜んでいると言われている

その為、この森では低層はまだしも、中層以上になると一人一人が軍隊数百万人分の強さを持たないと、中に入るのは容易ではない


「まぁ、その通りだな、お前は低層であれば普通に暮らせるだろうと一年半前に確認したから、許可したんだしな」


そう言い「ハッハッハ」と言っているクロークス。

それを見てリュートは「ははっ」と笑ったあとアイリスや母のリアスと話をと思い、ソファーにいる二人に視線を向けると、何故か二人とも口を開けてぼけーとしており、そしてリュートの視線に気づくと「はっ、」と我に返り、二人ともごそごそと話をし始め、話をしようと思っていたリュートだが、また今度にしようと思い声をかけるのをやめるとクロークスは話してきた


「ところでリュート、五日後には王都のレゼード学園に行くことは分かっているな」


「はい、覚えています」


リュートはきちんと王都のレゼード学園に行くことは忘れていない

そして、リュートは覚えていると返事をすると、クロークスは「実はな…」といい話してきた


「実はな…今年から、レゼード学園は王命により、平民だけではなく、貴族も含め全ての入学希望者は試験を受けなくてはならなくなった」


一年前、王は「人々が努力して駆け上って行ける未来を与えたい」と言い、この国、アファルス恭国中の十二歳の子供達が入るレゼード学園を去年までは貴族は無条件で入学、そして、平民は試験を受けなければ行けない制度になっていたが、今年からは貴族や平民関係なく、全ての人が入学希望者で有れば、試験を受けなくてはならない制度に変わり、平民たちは喜び貴族達からは批判はあったが王が「実力を示せば良いだけであろう」と言うと批判するものは消えた


「そうですか…でもそれぐらいの事なら大丈夫です」


「そうだな、お前の実力なら大丈夫か。まぁ、他の貴族達からすれば、名誉の問題なんだろうな」


「たしかにこの国の貴族の子供達は全員入学する事は強制で、試験を受けないといけなくなりましたから、もし落ちたら笑いものですからね」


アファルス恭国の、貴族の子供達は昔から全員レゼード学園に入学する事になっている為、試験に落ちると周辺貴族の笑いものになり、周辺貴族と差ができる為、親達は何としてでも入学させなければいけない


「それと、私からリュートにレゼードの試験の前に試練を与えようと思う」


「試練ですか、わかりましたではその試練の内容を教えてください」


そう言うとクロークスは少しばかり笑顔になり、話してきた


「わかった、だが、その前にリュートに質問だ」


「はい」


「ここから王都に行くまでにかかる時間は何日だ?」


「たしか、馬車で三週間、魔物馬車で二週間、そして飛竜では十日ぐらいです」


「では、今の月日は?」


「四月の十四日です」


この世界の年は月は十二ありひと月が三十日の為、三百六十日で一年になる


「では、試験の日は何日だ?」


「王命で変わっていなければ今月の十九日ですね」


そう、レゼード学園の試験は昔から四月の十九日と決まっている


「では、今日からあと何日で試験の日だ?」


「5日ですけど」


そう答えるとリュートは「あっ」と言い試験の内容がわかった


「つまり、私から与える試練はこの五日間で王都に行けと言う事だ」


「はい、わかりました」


リュートはそう言うとクロークスは「えっ、」と驚いた顔をした


「では、俺は三日後に出ますから、今から準備をするので失礼します」


そう言い、リュートは礼をした後、書斎を出て更にクロークスが驚いた顔を見ながら扉を閉めてリュートは三日後までに必要な荷物をまとめる為、自室戻り必要な物を紙み書き留め、屋敷の部屋を行き来して荷物を三日かけて準備をするのであった

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