動物の手懐け方ッッ!
ももたろうは次に、猿と出会いました。
さあ、隊長により命令されたドゥー事、動物係はどんな仕事をするのでしょうか?――
社員にが、隊長より何やら指令を受けているようです。には、トランシーバーをきり、動物係に今しがた伝えられた事を話します。
「ドゥーさん、隊長から猿の説得早くしろって言われてますよ。英雄がだいぶ近くまで来てるみたいっすね」
「わかってるから!!"にっく"(にの事)マジでうっさいわぁ~、正直猿とかどうでもよくね?もう、おまえ代わりに猿やれよ。」
「嫌ですよ、ドゥーさん頭にバナナでもはえてんじゃないすか?」
「おまえマジかよ、それ最高だな!毎日バナナくえるじゃぁ~ん」
「いや、そういうのいいんで、早く猿説得してくださいよ」
「仕方ねぇなぁ~」と、ドゥーさんは木に繋いでいる猿に不思議なメガホンを使い話しかけます。そのメガホンから出る音は人には聞こえません。
すると、猿が跳び跳ねながら鳴きました。
「キー!キキッ!キーッ!」
「ドゥーさん、猿のヤツなんていってんですか?」
「"キーキキッキーッ!"と言ってるな」
「いや、それは分かりますよ。バカにしてんですか」
「ちょっとだけな」
「ぶっとばしますよ」
「だっはっはっは!!冗談だろ、そんな怒るなよぉ~…さて、じゃ、いずれはおまえにやらせっからな。ちゃんと覚えろよ」
そう言うと、ドゥーさんの目付きがかわり、猿にさっきのメガホンを向け、話しかけます。
「おサルさん、おサルさん…あ、電源いれてなかったわ」
盆ミスです。仕切り直します。
話しかけます。
「キーッ!キキッ!キーキキッ」
更に話しかけます。
「キキッ、キー…キーッ!」
すると、ドゥーさんは繋がれている猿のもとへと歩いていき、握手をしました。そして足早に社員"に"のもとへ戻り
「にっく、来るぞ、身を隠せ」
と言って、近くの岩場に体を隠しました。こうして
"ももたろうは次に、猿に出会いました"
が、完成したのです。――
そして、ドゥーさんは隊長へと連絡します。
「こちらドゥー、ボス、任務完了。このまま俺は逃げたキジを追う。そっちにはにっくを向かわせる」
「こちら隊長、上出来だドゥー。動物はおまえしか頼れない、悪いが頼む」
「了解!」
そう言って、トランシーバーをきりました。すると、にっくが最後に
「どうやって説得したんすか?」
と聞いてきました。ドゥーさんは満面の笑みで、親指をグッとたてて言います。
「金!」
つづくッッ!!
《SBB秘密道具①》
【】不思議なメガホン【】
動物と会話が可能だが、鍛練が必要。ベテランになると、虫もいける。人には聞こえない周波数で出ている為、はたからみると、動物がさわいでいるようにしか見えない。不思議だね❗