3話:初めての出会いと入学式
荒敷 鋭也は異世界へと転生し、柿蒂 宵と言う名前で新しい生活をすることとなった
この異世界について、あまり知らない宵は、冒険者や色々知るために学校へ通うこととなり、入学式に行くため、家を出ることにした
-通学路-
宵は家から学校へ向かうように走るが少し早めに家を出たのに気づき途中で歩くことにした
「いい天気だ
入学式日和という言葉がいいのかな」
俺はこの言葉を口にしながら歩く
何故、この年齢でこういう言葉を知っているのかは俺が転生者だからだ
(これは1人の時に言えるが他の人には言わない方がいいだろう
言ったせいで面倒事になったら嫌だし、色々噂になるのも面倒だしな)
そう心に思いつつその足を止めずに学校へと向かう
それである公園の前を通ろうとした時、声が聞こえた
「誰かー
助けてくださーい」
俺は誰だろうと公園の中に入るが周りを見ても誰もいない
気のせいか?と思っていたら上の方から
「そ、そこの人
木から降りれなくなったんです
助けてもらえないでしょうか?」
「う、上…?」
その声がした方を見るとそこにはハリネズミのような猫の様な動物を抱える女の子がいた
俺は、動物についても謎だったがそれよりか何故そこにという疑問の方が大きかった
「な、なぁどうしてそこにいるんだ?」
「ハリネコちゃんを助けようと木に登ったら降りれなくなったんです
しかも、私高所恐怖症なんです」
「えっ、今助ける!」
そう言ったもののどうやって助けようか悩んでいた
ハシゴにしようか…
でも周りにない
登って助けるか…
でも俺が降りられるかどうか分からない
大人を呼ぶか…
それだと長時間かけてしまう
そうだ、一か八かであれにしよう
「俺がキャッチするから飛んでこい」
「え、でもそれだと君が…」
「俺なら大丈夫だ
良いから飛んでこい」
「は、はい行きます」
ガサッと木の枝が揺れ女の子は目を瞑り木の上から飛んできた
俺は筋力強化の呪文をボソッと言い、落ちてくる女の子を優しくキャッチをした
普通にキャッチをした俺に女の子は心配そうに問いかけてきた
「す、すみません
怪我とかありませんか?」
「大丈夫、無いよ」
「ありがとうございます」
「いやいや、いいよ」
彼女は頭を下げる
その後に時間を見ると
「あーっ!
すみません、私急がないといけないので」
「あぁ、急いでるなら早く行かないとな」
「また会いましょう
それでは〜」
「あぁ、またな〜」
そう言いながら女の子は手を振って走っていった
そう言えば、何故俺がキャッチ出来たのか、あれとは何かと言うと
スキルが書かれた本を読みながら練習して独自の肉体強化を身につけていたからだ
俺は、このスキルを焱強と呼ぶことにする
その本を見て、独自に勉強していたからここで役に立てたのがよかった
もちろん、この肉体強化スキルについては両親も水音も誰もが知らない
知っているのは俺だけだ
「さてと学校に向かうかな」
後は、何も変わった事が起きずにそのまま学校へと着く
俺はゆっくりと教室に入ると5人がもう来ていた
6番目に俺が着いたと言える
教室の席に座った時には、誰とも会話をせず1人座っていた
そのまま時間は過ぎ、1人また1人と増えていき全員が集まり先生が入ってきた
「えーっと、皆さんおはようございます」
「「「「おはようございます」」」」
「はい、元気があるのはいいですね
まずクラスのことから
ここは冒険者のクラス、つまり冒険者希望が入るものになっていて、他に商人クラスや兵士クラスなどあります
ですがそれについては後々勉強していきます
では簡単に自己紹介から
僕の名前は日流 晄
ランクはA、Lv.70の冒険者だ」
「「「ランク?レベル?」」」
「あ、それについては今後教えます
さて、僕の自己紹介は終わったから皆の…」
キーンコーンカーンコーン!キーンコーンカーンコーン!
とチャイムが鳴った
「おっとみんなごめん
みんなの自己紹介は入学式が終わってからだね
じゃあ、みんな体育館に移動するよ
列は前の黒板を見て並んでね」
俺の番号は18番、真ん中辺りだなと思った
1クラス全員で46人の人がいる
そして、今から入学式が始まるので体育館の中に入った
俺はクラスの数を数えて9あることに気づき少し驚いていた
入学式が始まった
だが、入学式といっても今の世界と前の世界、どちらも変わらず長いだけの話とお辞儀、名前を呼ばれたら立つだけの事だった
(前の世界と変わらない話の長さだ
めんどくさくなってきたな)
と思いつつしっかりと話を聞いていた
クラスの人数を聞いていると冒険者クラスが一番多いことに気づき
冒険者になりたいやつは沢山いたんだなと思っていた
その後、入学式が終わり教室へと戻る
「入学式が終わってから、自己紹介と言ったんだけど、他の先生に今日は早めに帰らせて
明日自己紹介でもいいじゃないですかと言われたので、明日自己紹介します
それで明日は、色々準備と自己紹介するので筆記用具を持ってきてくださいね
皆さんまた明日
それではさようなら」
「「「さようなら」」」
俺は終わったのでそのままに家へと帰ろうとすると
「ねぇ、君もこのクラスなんですね」
と声が聞こえたので後ろを見ると
俺が助けた少女が立っていた
「あっ、どうも」
「あの時はありがとうございました」
「いやいや、いいんだよ」
「あの時は急いで行ってしまったのできちんとお礼を言いたかったので
では、私も用意があるのでまた明日です」
「また明日〜」
その女子はお辞儀をして走って帰っていく
その子を見送りながら俺も家に向けて歩いて帰っていった
30分かかってやっと家に着いた
「ただいま」
「おかえり、おにいちゃーん」
水音が体当たりしてくるように抱きついてきた
俺はそれに当たり、ドッ!と音がした
「グハッ!
いい体当たりだ…」
「おかえり、宵
って、大丈夫!?」
「だ、大丈夫で…す…」
父さんは心配そうに聞いてきたが俺は大丈夫と答えた
水音は何もなさそうにすりすりしていた
「水音、そろそろ着替えてこないといけないから離してもらえるかな?」
「ん…分かった」
「ありがとな」
俺は水音に離れてもらい、いうことを聞いてくれた水音を撫でてから自分の部屋に戻る
そして俺は着替えを終わらせると夕ご飯を食べて、また部屋に戻ることにした
(はぁ…、あの女の子はいったいなんだろう
元気良さそうな子だったな…)
と思いながら明日の用意をする
明日の用意を終え風呂に入りその後歯を磨き寝ようとする
寝る前に明日の自己紹介がなんか楽しみだと思い
そしてその後眠りについた
はい、皆様こんばんは
今回の話は入学式ですね
遂に宵は学校へと入学しました
俺の学校について書くのが始めてなのでちょっと緊張しますね(;・∀・)
まぁ、でも頑張るので次回も見てください
次回は自己紹介です
アドバイス等ありましたらお願いします