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光と闇の輪廻  作者: まふゆん
第1章:始まった時から終わってた。それが現実。
6/16

強すぎだろっ!

歩く事10分。

当初の目的をとりあえず仲間集め。にと思ってきたが。

いつの間にか囲まれていた。

黒い服を着た集団に…


「俺の名前は黒江 光希。この辺を収めてる…そうだな。何と言えばいいか。まぁめんどくさいから頭領でいい。でだ、そんな俺が此処に来た理由は推測でいいから応えてみろ。」


「…【漆黒の孤狼】…。此処に来た理由は…私たちを追い払うため。」


真冬が黒江 光希と名乗る男にそういえば

真黒な髪に真黒なシャツ、そして真黒なブーツに真黒なスラックス。どう見てもワレコラの人だ。

が、雰囲気が違う。


「黒江 光希って言ったか。俺たちは此処を荒らしに来たわけじゃ無い。目的はあるが、面倒ごとも起こすつもりは無い。このまま通り抜けさせてもらえるとこちらとしては嬉しい限りなんだが」


「【閃光の辻】を連れて俺のテリトリーで好き勝手させろって事か。済まないがそれは承諾しかねる。"駒"を失うのは俺の信頼が無くなるという事でもあるしな…それに、お前らを殺せば報酬が貰える。俺からしてみればこうしている状況は願ったり叶ったりだな」

そういう彼はおよそ能力だろう。剥き出しの鉄筋に触れれば"物質変換"

ガトリングを作り出した。


「おいおい。あれは…」

それを口にし終わらないまま

襟を掴まれ背後へと投げ飛ばされる。いや、投げ飛ばされたというほどの距離でも無いが足が浮いたのだからそう錯覚する。

身長148cm程度の少女に178cmの男が投げ飛ばされる。実に意味不明な話だが

実際それは起きた。


ガトリングの回転する摩擦音。

放たれる弾丸の発射音。それらが連続して行われ耳を塞ぎたくなる。


しかし、真冬はそれら全ての弾丸を斬り落とし固定している。


龍が思った事は"化物"

最初に無様に地面に転がったあの戦闘。どれだけ手を抜いたか想像もつかない。ただ言える事は

「「強すぎだろっ!」」

声が被った。もう1人の方は黒江 光希だった。


「無駄弾撃っても当たらないんだな。数撃ちゃ当たる。ってのは通用しないらしい。まぁ、塵も積もれば山となる。で返されれば笑いネタとしては十分かな」

真冬の動きが止まる。

あの真黒い刀と真白い刀の二本を持っていた。

それを見て光希が

「柊家に伝わる『白刄』と『黒刀』か千年、刃毀れ身錆び無しの名刀。いや、もはや妖刀か。この目で見られるとは光栄な限りだ。」


「…。御名答。…で、通してもらえる?」


「…条件がある。目的、どこへ向かうのか、それらを提示しろ。その提示した場所には手を出さんでやる。」


「良いのか、殺せばお金が手に入るんだろ?」


「"俺も自分の命はかわいいからな。"金なんて手に入らなくても、一回は止めたさ。何分、この辺には魔獣が出る。貴族様は魔獣が存在するなんて知らないだろうが。この世界、どんな能力者がいてもおかしく無い。お前みたいに無知そうな奴もいれば、【閃光の辻】みたいに技を極めた奴もいる。そして、俺みたいに自分が生きていく場所を守り続ける奴もいる。だったら───。この世界を滅ぼそう。って考える奴が居ないと言い切れるか?」


「厭…。言い切れないな。つまりあれか、黒江光希はその魔獣退治をやってる。って事になるが」


「端的に言えばそうだな。俺のテリトリーに入ったら…の話だが。」


「…【漆黒の孤狼】は貧民街との境目をテリトリーにしてる。…つまり」

その時、弾丸を1発放たれる。勿論刀を軽く振って真冬はそれを止めるが


「勝手に暴露してんなよ。」


「ははーん。なるほどね。貧民街より向こうに被害を出さない為にお前が食い止めてるのな。健気だねぇ。」


「チッ」

苦汁を潰したように虫の悪そうな表情になる光希を見て口角が上がる。


「…俺の、いや、俺たちの目的は"悪の淘汰"その為に仲間集めをしてる。魔獣を悪だとするならある意味目的は一緒。俺たちと、手を組むつもりは無いか。」


「…人専門と魔獣専門で仕事をしよう。って腹か。…できないとわかっていてもしようとするその信念、嫌いじゃない。良いだろう、【閃光の辻】に協力を仰げるとなれば此方としても大きなメリットだ。その代わり内からも人手を貸そう。総勢500人。事足りるな?」


すかさず差し出した手に光希が歩み寄りそれに応える。


「十分だ、あー俺の名前は」


「渡辺 龍、先程妹を失った。ってところまでは知っている。お前が淘汰しようとしている"悪"って奴から聞いた。」


「そうか。…因みにどこの誰とか分かるか」


「さぁな。不躾にも何も聞かされてはいない」


そんな情報で良く従うつもりになったな。とは思ったが口にはしない。変に関係を拗らせるのも良くないことだ。


「まぁ良いか。因みにここに居るのは全員悪人ってことで良いのか。目的の為に一般人を巻き込むわけにはいかないからな。その辺はしっかりしておきたい」


「無論。バリケードよりこちら側に住む人間に犯罪者でないやつはいない。そうでなければここでは生きていけないしな。まぁ…龍の場合はどうか知らんが。」


そう言う光希の目線は真冬を指した。


//////////Black Spell//////////

黒江 光希

身長:173cm

体重60kg

能力:矛盾の遮断。物質変換能力。

その変換に対する些細な違いや製造工程、それらを省いて完成させるという矛盾を無くす。

作り変えるものは光希の頭のイメージしたものになり、コンクリートに触れれば建造物が完成。その質量の矛盾さえも無くしてしまう。


性格:自由気ままにマイペース。やりたいことだけやる。を掲げ日々したくないことは下々に任せる。ただ、優しさは人一倍持っていて"無益"な事は避ける。しかし、こちら側ではそれで生きていけないため悟られないように言葉巧みに隠そうとする。


罪:殺人


//////////Black Spell//////////


教えてー光希先生ー!


能力について

「能力を使うのに必要不可欠なものは精神力。発動条件は人それぞれ違うが大体、家系やその生き方に沿ったものになる。例えばサッカー選手。能力ありでの試合だと足に対する付与能力が多く。走る速度が上がったり蹴る力が強くなったりする。勿論、デメリットがないわけじゃない。精神力を消費するという事は使いすぎれば廃人。なんて事はザラじゃない。しかしそれも日々鍛錬していれば持久性。かどうかは知らんがそれなりに無理しても酷使は可能となる。【閃光の辻】なんかは戦うことしか能のない家系だから、廃人になる事はないだろう。あいつの場合、能力でその名を轟かせた訳ではないが。それはまた後日紹介するとしよう。」



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