もういいんだよ
なんだかんだ詩が一番難しい。
私が恋したあの人は
いつも誰かを笑わせてる
彼は人を笑わせる天才
でも私はそんな彼を直視できない
私から見たあの人は
まるで身を削って幸せを与えるどこかのヒーローの様
きっと彼は心で叫んでる
きっと彼は助けを求めてる
彼は私と話す時もずっとお道化たままで
私のことを笑わせようと必死になってて
やっぱり私は見てられなくて
私の想いは高まっちゃって
彼の言葉を断ち切って
「好きです。付き合ってください」
死ぬほど恥ずかしかったけどちゃんと言えた
それでも彼はまだ仮面を着けたまま
それでも彼はまだピエロのまま
「もういいんだよ。私がその傷癒してあげるから、もう自分を傷つけないで……」
今まで思ってたこと、ずっと伝えたかったこと、全部、やっと言えた
一瞬彼はフリーズして
次の瞬間泣いちゃって
「ありがとう」
って呟いた
その時の彼は一番可愛かった
あなたの周りにももしかしたら……?