田舎のまち
幼い頃遊んだ近所の空き地
雑草が生え乱れ ガラクタが捨てられて
格好の秘密基地だった
やがて外で遊ばなくなって
その前を通らなくなって
しばらく経った後に
知らない家が立ち並んでた
もうそこが空き地だったことを
知っている子供はいなくて
ただ忘れられてく 幼い秘密基地
私だけは覚えてるからね
駅の近くのショッピングモール
都会に出るには 電車が高いから
唯一の遊び場所だった
やがて都会に飛び立って
色んな街を知るようになって
久しぶりの帰省でも
そこには行かなくなって
錆びれてしまった田舎の店
味気なくて楽しめなくなって
それでも通ってる 地元の高校生
私もあんなだったかな
一年ごとに減る帰省
帰らない年もたまにある
たくさんの時間が経ったのに
そこだけは変わらないって
信じてた田舎の景色は
いつの間にか知らない景色に
久しぶりに降りた最寄の駅
各停の小さな駅だったけれど
知らぬ間の自動改札 便利になったはずなのに
なんだかさみしくなった