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文文。新聞

文達が来てから2日たった日。

二つの白黒の翼が白玉楼に現れた。


ドンドンドンドン!


「文文。新聞でーす!」

「文さん!そんなに叩かなくても出てきますよ!」


どうやら、かなりの速さで新聞を作ったようだ。

さすが、幻想郷で最速を冠する者だけある。


「妖璃ー!代わりに出てくれな~い?」

「はいよー。代わりにお茶お願いねー!」


朝食を食べ終えて食器を洗っていた妖夢が妖璃に頼む。

それに答えて妖璃は、玄関に向かい二人を迎える。


「新刊です!真っ先に届けに参りました!」

「ありがとね」


妖璃が新聞を受け取ろうとすると"ヒョイ"と新聞が文の手から上に抜かれる。

抜いたのは、体半分が天井から出た幽々子だった。

幽々子は、その場で回転して全身を天井から出して着地する。


「幽々子様?」

「ごめんなさいね?気になって待ってたから一番最初に読みたいのよ」

「いえいえ」

「そんなに楽しみされると嬉しいですね~?文さん?」


照れた文に椛がニマニマと笑っていう。


「そうですね。

取り敢えず調子に乗っている貴女は、後で私と☆オ☆ハ☆ナ☆シ☆しましょうか?」

「へ!?」


文さん超怖いッス。

マジパネェッス。

古いかな?


「あらあら。よく撮れてるじゃない」

「僕にも見せてくださいよー」

「それより先にお客様を案内してください!」


後ろから掛かった声に妖璃の肩が跳ねる。

恐る恐る振り返ると妖夢が腰に手を当ててたっていた。

無論、目は据わっている。


「そ、そうだったねー?ほら、二人とも上がって上がって!」

「あやや。では、お邪魔しますね」

「お、お邪魔します」

「よし。それじゃ、幽々子様も」

「ふふ。はーい」


二人の背中を押していく妖璃を見ながら妖夢も幽々子と一緒に居間に入っていった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あらあら。上手く撮れているわねぇ」

「妖璃って写真写り、良いんですね」

「文の手腕じゃないかなぁ?」


幽々子が開く新聞を両側から除き混むようにして妖夢と妖璃は、三人揃って見る。


「ふふふ。どうですか!」


薄い胸を張って文は、どうだとばかりにふんぞり返る。


「はぁー」


それを、憐れみと哀れみの目で椛が見ている。

ついでに行っておくが椛は、さらしを巻いているだけで人並みに胸はある。

ある種の優越感というものだろう。


「椛。今日の貴女は、本当に調子に乗っているみたいですね」


その目に気がついたの文は、椛の襟をつかんで持ち上げた。

目が先程の妖夢の比にならないほどつり上り、そして据わっている。

椛は、子犬の如く震え始めた。

まあ、自業自得だと思う。


「文ー。僕とか妖夢姉、以外でもう《弾幕ごっこ》してる人って誰かいない?」

「え?ああ、結構たくさんの方々が《弾幕ごっこ》はしてますよ」

「じゃあ、そのなかで特徴的なのって誰?」

「うーん?弾幕の綺麗さでは、この前の妖璃さんの 『風流「怨花ー浅木桜ー」』が一番ですね。

まあ、まだ見ていない方も居ますけど」


チラリと横の幽々子を文が見る。

幽々子は、それをニコニコして見返した。


「見たいの?」

「出来れば、ですけど」

「そうねぇ?妖夢に勝ったら良いわよ?」

「ええ!?」


いきなり、引き合いに出された妖夢が驚きの声を上げる。


「本当ですか!?」

「ええ。一番綺麗なのを見せて上げるわ」

「ヨッシャアアアァァァ!!」


この前の会話で妖夢と妖璃が話した幽々子の弾幕の綺麗さを余程楽しみにしていたのか文が拳を上げて喜ぶ。

そんな、文を見ながら妖夢は


「もう、勝った気でいるみたいで頭にきますね」


いつの間にか、後ろで刀を磨いでいた。












「(ピクピク)」


あ、廊下でモザイク掛かった白狼天狗は、スルーの方向でお願いします。

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