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日常

東方半霊弟とうほうはんれいていと読んでください。

「うん。掃除終わり!」


一本の枯れた桜の木の側で箒を持って掃除をしていた女の子が満足したように言った。


パチンッ


「王手」


「あっ!」


その側の建物の縁側で将棋をしている二人の片方がショックを受けた様に声を漏らした。


「待った!ねぇ、待った!」


声を漏らした女性が対戦相手に懇願する。


「もう五回目ですよ。駄目です」


懇願をキッパリと断る、男の子。


「うぅ。よ~む~」


「幽々子様。ボードゲームで妖璃ようりに勝つのは、無理ですよ」


「でも~」


「さ、幽々子様。約束通りご飯の御代わりは三回までで全部並盛りです」


「え~(*ToT)」


「妖夢姉。ご飯の準備頼んだ」


「うん。ありがと」


屋敷の奥の調理場に女の子が入っていき女性と男の子が二人っきりになる。


「うぅ。やっぱり妖璃の能力は狡いわ」


「相応のデメリットもありますけどね」


「そうね。こんなことで」


いきなり女性が男の子に顔を寄せる。そして、


「"フゥ"」


耳に行きを吹き掛ける。


「みゅん!?」


途端に力が抜けたようにぐったりとする男の子。それをしてやったりというかのような顔で見ている女性。


「ふふ。こんなことで脱力しちゃうなんて可愛いわね。妖璃」


「か、可愛いって僕は男の子なんですけど」


「あら、妖夢に似て綺麗な肌に幼さの残る可愛らしい顔をしているのになにいってるの」


「えええ?」


「顔真っ赤にしちゃって可愛いわ。妖璃」


女性が再び顔を近付けて何かしようとした時!


「幽々子様ー。妖璃ー。御飯出来ましたよ、って何してるんですか!」


頼りになる守護者ガーディアンが来た!


「んー?妖璃に仕返し?」


「只のセクハラです!そんなことより御飯にしますよ!」


「はーい」


屋敷に入っていく女性。


「妖璃、立てる?」


「ごめん。もう少し待って。ん。良し!」


「大丈夫だった?」


「耳に息を吹き掛けられただけだから」


「そう」


「それより、早く行かないと御飯無くなっちゃうよ」


「そうね」


残っていた女の子と男の子も屋敷に入っていった。

西行寺さいぎょうじ 幽々子 (ゆゆこ)

種族 亡霊

能力 死を操る程度の能力

すごくよく食べる白玉楼の主

魂魄 妖夢と妖璃の主人

普段はのんべんだらりとしている

たまに、紫とつるんでいろいろやる

扇子をよく持っている


魂魄こんぱく 妖夢ようむ

種族 半人半霊

能力 剣術を使う程度の能力

白玉楼の護衛兼庭師

真っ直ぐな性格でよく幽々子に遊ばれる

武器は妖怪に鍛えられた二振りの刀で

一刀で幽霊十匹分の殺傷力を持つ「楼観剣」

人の迷いを断つ「白楼剣」

ついでに、「楼観剣」は大太刀で「白楼剣」が小太刀


魂魄 妖璃ようり

種族 半人半霊

能力 感じる程度の能力

白玉楼での幽々子の遊び相手

ボードゲームが好きで主人にも容赦なく能力を使ってでも勝つ

能力のお陰で視線や呼吸を感じ取って相手の思考を先読みできる

しかし、能力使用中および使用後の一時間の間、能力のせいで敏感になった体に刺激を受けると通常よりも刺激を強く感じてしまう

耳が弱く、上記の時には息を吹き掛けられた程度で全身が脱力してしまう(普段なら顔を赤くして震える程度)

白玉楼に来てまもなく桜、西行妖さいぎょうあやかしの枝が折れ幽々子にその枝を貰って作った煙管キセルを愛用している

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