ジュリアスと小鳥のピィ
辺境で魔物の大発生があった年、メイジェーンの婚約を理由に王太子はジュリアスへ変更された。大人になったら女王の姉を支えて生きるのだと考えていたジュリアスにとって、青天の霹靂だった。
姉のメイジェーンは天才で、何でもできる人だ。一を聞けば十を知り、それでいて驕り高ぶることなく気配り上手で、淑やかに見えて武芸も達者。
ジュリアスだって学校の成績は良い方だけれど、王子として最高の教育を受けてきたのだから当然のことだ。
姉に比べれば自分など平凡な人間で、むしろ地頭は父オーガストや妹のエイプリルに近い。誰よりもジュリアス自身にその自覚があった。
その証拠にメイジェーンは早くもレガリアでできることを模索し始めている。
彼女の姿勢のほうが建設的だとわかっていても、ジュリアスはメイジェーンほどうまく割り切れなかったし、どこかで姉に裏切られたような気さえしていた。
関係の良くない隣国へ嫁ぐ姉は自分より不安だろうに、メイジェーンを心配するどころかそんな風に感じてしまう自身のことも嫌だった。
だが、周囲の状況はジュリアスが環境の変化に納得するまで待ってはくれない。
学園の勉強に加えて始まった王太子教育に公務の練習。
レガリアに嫁ぐメイジェーンも王妃教育のため多忙で、肉親でたった一人の味方である姉になかなか会えない。
姉より出来が悪いことを父に叱責され、妹からは馬鹿にされ、ジュリアスはストレスですっかりふさぎ込んでしまった。
そんなジュリアスを心配したのは、幼いころから仕えてくれる侍従のじいやだった。
「殿下、新しいお友達を連れて参りましたよ」
貿易で財を成した男爵家の出身であるじいやは、主の慰めになればと実家の伝で手に入れた珍しい小鳥を連れてきた。
「わぁ……!なんて綺麗な小鳥だろう。ありがとう、じいや!」
優美な鳥籠に入れられた極彩色の小鳥を、ジュリアスは一目で気に入った。
「小鳥さん、僕はジュリアスだよ」
「ぴぃ、ぴぃぴぃ!」
「君はピィっていうんだね!よろしく」
嬉しそうに鳥籠を覗くジュリアスを、じいやも微笑ましそうに見つめた。
それからというものの、ジュリアスは小鳥のピィを甲斐甲斐しくお世話した。
学園から帰ったら真っ先にピィの籠に駆け寄り、手ずから餌をやり、籠の掃除を行う。
掃除中は、しっかり窓を閉めておくのも忘れない。ピィは風切羽が切られており、誤って窓の外に逃げ出してしまえば生きていけないのだ。
「ピィ聞いて。今日、学園でね」
夜になれば、ジュリアスはその日あったことを鳥籠のピィに話して聞かせた。学園であったこと、王太子教育の内容や、学園の友人には言えない父や妹の愚痴。
これが反復学習やストレス解消につながったようで、ジュリアスはだんだんと教育に対して前向きになり、生来の朗らかさを取り戻していった。
そんなある昼下がりのことだった。その日は学園の休日で、王太子教育も午前中でおしまいだったので、ジュリアスはピィの籠の前でご機嫌だった。
しかし、部屋の外がにわかに騒がしくなりドンドンと無遠慮なノックの音が響くと、ジュリアスは体を強張らせた。
「わたくしが応対いたしましょう」
じいやも嫌な予感を隠せない表情で来客の対応に出る。
「お兄様!私が遊びに来てあげたわっ!」
「姫様!先触れもなしに困ります、このような……!」
入口で甲高い少女の声とじいやの困惑した声がしたかと思うと、ずかずかと無遠慮に妹のエイプリルが乗り込んできた。その背後には、上級貴族出身の侍女や護衛をぞろぞろと引き連れている。
「皆様、どうかお引き取りくださいませ。本日は殿下の貴重なお休みでございます」
じいやの懇願に、エイプリルの侍女たちは鼻で笑った。
「お黙り!成金男爵家の、跡取りですらない平民ごときが!」
「卑しい商人あがりが尊き聖女にして王女であるエイプリル様を妨害しようなどと、思い上がりも甚だしいわ!」
エイプリルの連れてきた女たちはそんな風に捲し立て、女騎士の一人が追いすがるじいやを突き飛ばした。
「じいや!」
じいやは確かに男爵家の次男で、長兄の子である甥が爵位を継いだ現在は平民だ。だが、ジュリアスが母を亡くしてから祖父のように慈しんできてくれた、かけがえのない人だ。
腰を強かに打ち付けて呻いているじいやを助けようと、ジュリアスはとっさに駆け寄った。
それが間違いだった。
「ふぅん。これがお兄さまの飼っている小鳥?」
悪魔のような笑顔を浮かべて、エイプリルがピィの鳥籠を開くと、知らない人間に囲まれて怯えているピィを掴み出した。
「何をしているんだ、エイプリル!ピィを籠に戻せ!!小鳥が欲しいならいくらでも父上に強請ればいいだろう!!!」
エイプリルの手の中で、助けを求めるように「ぴぃ、ぴぃっ!」と鳴く小鳥。ジュリアスはピィがエイプリルに盗られるのではないかと恐怖した。だが、ただ単に奪われるほうが、まだましだった。
「やだぁ、別に小鳥なんて欲しくないわ。こんなところに入れられてかわいそうじゃない」
エイプリルが傍らの侍女に目配せすると、侍女は素早く部屋の窓を開けた。
「止めろッ!!!」
ジュリアスが駆けつけるより一瞬早く、エイプリルは手の中の小鳥を外に向かって放り投げた。悲鳴のような鳴き声と散らばる虹色の羽を残してピィが落ちていく。
「小鳥さんバイバイ、元気でね~!」
「まぁ、閉じ込められた小鳥を逃がして差し上げるなんて、姫様はなんてお優しいのでしょう!」
のんきに手を振るエイプリルと、主の暴挙を咎めるどころか褒めたたえる侍女たち。
「殿下!なりません!!!」
じいやの止める声は聞こえていたけれど、かまいやしなかった。ジュリアスは思い切り振り上げた平手をエイプリルの頬にたたきつけた。
場の空気が凍り付き、次の瞬間エイプリルが顔をゆがめ、青い瞳に涙をいっぱいに溜めて、泣き出した。
「うわぁーん、おにーさまが、ぶったぁ!!!」
「五月蠅い!ピィが死んじゃったら、お前のせいだからな!お前が死ねばよかったんだ、エイプリル!!!お前さえ生まれてこなければ母上は死ななかったし父上だってあんなにならなかった!!!」
これまでの鬱憤を爆発させて妹を怒鳴りつけたジュリアスは、部屋を飛び出し階段を駆け下りた。何事かと振り返る人々にかまうことなく庭に飛び出し、虹色の翼の親友を探し回る。
「ピィ!ピィ!!どこにいるの、お願いだから、返事をして!!!」
自分の部屋の窓の下、声を枯らして叫ぶと、か弱い小鳥の声が聞こえた気がした。
「ピィ!!!」
整えられた植込みの一角に、色とりどりの羽が散らばっていた。覗き込むと、翼がばらばらに折れた小鳥が横たわっている。
慎重に小鳥の体の下に手を入れて持ち上げると、べたりとした血の感触。ふわふわの羽毛から温もりが消えていく。
「やだ……いやだ、僕を一人にしないでよぅ……!」
目の前で起こっていることを理解したくなかった。
ピィの亡骸を両手に乗せたまま、どれほど泣いていたことだろうか。突然、ジュリアスは横っ面を殴られて吹き飛んだ。
「……情けない。我が子ながらなんと無様なことか」
低く冷たい声の方へのろのろと視線を向ければ、憤怒の形相をしたオーガスト王が立っていた。その手には、今しがたジュリアスを殴ったのに使ったと思しき飾り気のない杖が握られている。
「たかが愛玩動物を失ったくらいで妹に暴力をふるうとは惰弱の極みだな、ジュリアス。エイプリルに謝れ」
「……エイプリルのほうこそ、ピィに謝るべきだ。この子は空なんて、飛べなかったのに」
「知らなかったものは仕方あるまい!」
「なら今からでもエイプリルに教えるべきだ!自分が何をしたのか!」
「そんなことをして、優しいあの子が心に傷を負ったらどうする!!」
オーガストは激昂して、そばに落ちていたピィの亡骸を踏み潰した。ジュリアスの心も、一緒に踏みにじられた心地がした。
「よくも、ピィを……!!僕が傷つくのは、かまわないというのですか……!?」
「お前は次代の王だ。王ならば感情に振り回されず、これしきの事、笑って振舞うのが当然であろう。そもそも、この鳥は本当にエイプリルが放したせいで死んだのか?我の気を惹こうとお前が殺したのでは?」
それを聞いたジュリアスは全身の血が沸騰するような怒りを覚えた。オーガストは反抗的な目をしたジュリアスを睨み返し、息子の銀髪を掴んで持ち上げた。
「まったく軟弱、卑劣極まりない。かの英雄王と同じ髪と目の色を持ちながら、どうしてこうも出来が悪いのか」
王はジュリアスをもう一度殴打すると、引き連れていた配下に命じた。
「これを懲罰室へ閉じ込めておけ。反抗するなら鞭を使っても構わん。反省するまで食事も水も与えるな、よいな!」
ジュリアスは何度か背中に鞭を浴びせられた後、城の地下にある暗く狭い部屋に入れられた。
これくらいのことはエイプリルに手を上げたときから覚悟していたのでかまわなかった。ピィを守れなかった罰として、この程度の痛みは当然だとすら思った。
何ならこのまま自分が死んでしまえば、メイジェーンが王太子に戻って好都合。
やけっぱちでそんなことを考えながら、どれほどの時間が経っただろうか。地下に降りてくる足音がしたかと思うと、扉が開いて眩しい明りが飛び込んできた。
「ジュリアス、大丈夫!?」
やってきたのは、灯火の魔道具を携えたメイジェーンだった。
「あね、うえ……?」
「あぁ、なんて酷いことを……あなたに無理をさせることはわかっていたのに。守ってあげられなくてごめんなさい」
そう言ってジュリアスの傷に薬を塗るメイジェーンのほうこそ、ひどい顔をしていた。頬が腫れあがり、体も怪我しているのか動きがぎこちない。
「姉上も、殴られたの……!?」
「……わたくしは平気よ」
隠しても意味がないと思ったのだろう、メイジェーンは気丈に笑って見せた。そこでジュリアスははっと気が付いた。隣国に嫁ぐ姫ですらこの仕打ちならば、
「じいやは!?」
尋ねられて、メイジェーンの肩がぎくりと跳ね上がる。
「命は、無事よ。ただ……侍従の任は、解かれて、しまったけれど……」
歯切れの悪い姉の言葉に、ただの解雇でないことは容易に察せられた。
(僕のせいだ)
このまま自分が死んで姉が女王になれば解決なんて、どうして馬鹿なことを考えたのか。メイジェーンをこんな地獄に残して死に逃げようだなんて。
(強く、ならなきゃ……!)
ピィもじいやも姉も守れなかったのは、ジュリアスが弱かったからだ。
父や妹に似た自分は感情のままに振舞って大切なものたちを傷つけてしまった。
身も心も強くならなければ、この先大切な人ができたとしても、きっとまた奪われ踏みにじられるだけだ。
(英雄王アレクサンダー陛下。貴方のようになりたい。どうか弱い僕をお導きください)
ジュリアスは、色合いはよく似ていると言われる先祖に祈った。英雄王アレクサンダーはジュリアスと同じ十二歳の時に、自分の父親を弑逆して王位に就いた人でもある。
(お望み通り王になってやる。僕は……私は、英雄王陛下やメイジェーン姉上ほど高潔でも慈悲深くもないぞ。私を次期王に指名したこと、後悔するがいい)
ジュリアスは地下を出ると、ピィの墓を作って復讐を誓った。
それから十年の時が経った。
ジュリアスはこの日、お忍びで城下の喫茶店に来ていた。数年前にオープンした隠れ家的な店で、ジュリアスが個人資産から出資している。
品の良い内装に個室も備えており、王城に勤めた経験を持つ老紳士が供するお茶と菓子は、若い女性を中心に大人気だ。
昔、野菜嫌いだった自分のためにじいやが考案してくれた人参ケーキを一口味わい、ジュリアスは正面に座る少年の様子を窺った。
元キャロル子爵家嫡男アーサー。妹が多大な迷惑をかけてしまった学園生である。
アーサーの助けを求める声がジュリアスまで届いたのは夏の終わりごろだった。
鳥文を使って何度かやり取りし、アーサーを守るためクラスに転校生として若年の配下を手配した。
今は配下が暴力や私物の損壊などの実害は可能な限り防いでおり、それについてアーサーも謝意を伝えてくれたが、あのエイプリルの実兄だと警戒もされていたようだった。
無理もないので、自分が父と妹をどれほど憎悪しているかわかってもらおうと幼いころのエピソードを話したのだ。
しかし、やりすぎだったかもしれない。アーサー少年はうつむいて震えていた。
「アーサー君。やはり、我々が手を組むのは難しいだろうか」
いくら父と妹のやったことが許し難いとはいえ、身内を排除したいなど「王族やっぱり怖い」と思われても仕方のないことだ。
話を断っても絶対に悪いようにはしない、と続けようとしたところでアーサーが顔を上げた。少年の目は、眼鏡の奥で涙に濡れていた。
「違うんです、小さな殿下と小鳥のピィが、あまりにも可哀そうで!!!やりましょう、殿下、やってやりましょう!!!必ずかの悪逆非道の王と第二王女を社会的血祭りに上げてやりましょう!!!」
思った以上に血の気の多いお返事に「そういえばこの子、戦闘民族ウッズワード家の縁者だった」と遠い目をするジュリアス。
「気持ちはありがたいが、少し声は抑えたほうがいいな。人の少ない時間に個室を選んだとはいえ、あまり声高に王権を批判しては君が危ない」
「すみません!」
身を乗り出していたアーサーはすとんと着席すると、香り高いお茶を口にして心を落ち着かせているようだった。
その所作は平民にしておくには惜しいほど洗練されていて、この子を平民だと言っていじめている妹のクラスメイト達は目が節穴だろうかと思う。
「若様がた、失礼いたします。お茶のおかわりと替えのおしぼりはいかがでしょうか」
ちょうど良いタイミングで、個室の扉をノックする音がした。入室を促すと、店主の老紳士――かつてのじいやがサービングカートを押して入ってきた。
じいやが少し足を引きずっているのを見るたび、ジュリアスは申し訳なくてたまらなくなる。
「アーサー様、どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
じいやはアーサーにおしぼりを渡し、二人のカップにおかわりのお茶を注ぐと、余計なことは何も言わずに出て行った。
「店主さん、足がお悪いのですか?」
「ああ。王城を辞めさせられるときの体罰が原因でな……」
するとアーサーは思案顔で考え込んだかと思うと、顔を上げた。
「よかったら、僕に診せていただけませんか。故郷で使われている技術がお役に立つかもしれません」
「なに、本当か!?」
「辺境では魔物との戦いが多いでしょう?戦いで四肢を欠損した戦士のために、魔動義肢という魔力で動く義手や義足があるのです。その一種で、筋肉の動きを補助する装身具もあって、店主さんに適合すれば使えるかも」
「そんなものが……!」
一筋の光明を見出して表情が明るくなるジュリアスに、アーサーが苦笑する。
「もとはといえば、王家の考案した技術ですよ」
「そうなのか?」
「はい。大聖女ステラ様の実の父君は片腕が欠損していたそうなのですが、英雄王陛下が義理の父上のために魔力で動く義手を開発したのが始まりだと伝えられています」
「それは知らなかったな……そういえば、鳥文の雛形もアレクサンダー陛下が幼少のころ開発したと聞いたことがある」
英雄王アレクサンダーといえば戦場での圧倒的な強さばかりが注目されがちだが、内政や魔法技術開発においても幾多の功績を残している。
「でもやっぱり、英雄王陛下といえば華やかな戦歴ですよね。体格はそれほど恵まれた方でなかったそうなのに、魔力で身体能力を強化してばったばったと敵を倒したとか!」
「わかる。男なら憧れる」
「一度は真似しようとしますよね」
「そしてどれほど無謀なことなのか気づいて落ち込むまでがセットだよな」
アーサーが大きく頷いた。アレクサンダーの身体能力強化は強く早く動くため手足に爆弾をくくりつけるようなもので、そんなものを常人が制御できるはずがない。
「身体強化の魔法は本来、あまり魔力の多くない辺境戦士のおまじないのようなものですけど……こんなこと言っていいのかわからないのですが、英雄王陛下の強大な魔力を身体強化に注ぎ込むとか頭おかしいと思います」
「安心したまえ、私もまったく同感だ。だいたい英雄王陛下はあまりにも逸話が多すぎて、実は五人ぐらいの功績がまとめられているのではないかとする説もあるくらいだ」
「アレクサンダー陛下の即位って確か百五十年くらい前でしたっけ……?三十年に一人の割合で増殖するタイプの偉人じゃないですか」
髪と目の色が同じというだけでそんな超人と小学生を比べて詰るだなんて、と小声でオーガストを批判しているアーサー。
それを見てジュリアスは和んだ。エイプリルがこの少年に惹かれた気持ちだけなら、よくわかる。
アーサーの負担になるだろうから絶対口に出しては言えないが、素直で思いやりのあるこの少年が義弟になってくれたら楽しかったことだろう。
「そういえば、第二王女殿下の病は心臓の筋肉が衰えていく奇病でしたよね?」
ふと思いついたように、アーサーが尋ねた。質問を聞いて、ジュリアスはもしやと思う。
「魔動義肢の技術、エイプリルの治療に使えるだろうか?」
「心臓そのものの治療法を探すよりは、可能性はあるかと思います」
それを聞いたジュリアスは思わず懇願した。
「アーサー君。資材も設備も私が用意する。失敗しても君を咎めたりはしない。妹の命を救う魔道具を、開発してくれないだろうか」
アーサーは探るような眼でジュリアスを見た。
「なんだかんだ言って、妹姫のお命は大切ですか?」
「そういう気持ちが全くない、と言えば嘘になる」
ジュリアスとて、最初から妹を憎んでいたわけではない。母が命懸けで産んだ赤子を前に、絶対にこの子を守るんだと誓った日だって確かに存在した。
「だが、今はそれ以上に……あいつが、このまま薄幸の姫として惜しまれながら死ぬだなんて、そんなことは許せない。どうせ死ぬならもっと苦しんでからにしてほしい」
ジュリアスの醜い本心を聞いても、アーサーは非難しなかった。
「承知しました。魔道具が完成するかどうか賭けになりますが、全力を尽くします」
こうして、後の国王と子爵家当主は盟友となったのである。
逸話と功績が多すぎて三十年に一人の割合で増殖するタイプの偉人アレクサンダー!(作者お気に入りのパワーワード)
ところで自分の主人公カップル、姉さん女房率が高いことに気が付いた。自覚はないけど性癖だったんだろうか……。
チャラ男源氏と葵ちゃんはまぁ、精神年齢的にはアレなので特殊というか例外かもしれませんが。
旦那側で一番のヘタレは間違いなくアレク君である。三十年に一人の割合で増殖するタイプの偉人のくせに。
そしてジュリアス殿下はたぶんアレク君の負の側面を受け継いでしまっている。
まぁアレクサンダーもジュリアスも善良な人間には害のないタイプの腹黒だからセーフセーフ!
逆にヘタレから最も程遠いのはシルフィーネお嬢様。シルフィーネ様はマジで外見以外に欠点のない、いい女ですよ。
アーサーにとってはその外見すらプラスなので、総合すると今作夫婦の優勝ってことで(何の勝負だ)




