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エーピーイーエーピー7

[作者より]

私はイタリア人なので、この話にタイプミスがあったら、その理由はわかります。楽しんでください。

そのあと、ニラが指を鳴らすと、 キラとの私の思い出が真っ白な空間いっぱいに現れた


キラはそれを見つめていたが、 どこか懐疑的だった。「偽物よ」 と、冷たい声で言った。


けれどもニラは楽しそうな声で、 「ううん、偽物なんかじゃない!本物よ!」 と答えた。


それでもキラは信じていないようだった。


そのあと、ニラが滑らかな動きで私のそばに来て、 そっと耳元でささやいた。「ニルス、彼女の記憶にアクセスしなきゃ。ラーズのせいで、記憶が壊れていると思うの。今からあなたたちを別の空間に転送するわ。そうすれば、ニルス、安心してすべてのコマンドを実行できるはずよ。その間に私は、キンテンロとカンヤと戦っているイングリッドの安定を図るわね。」


僕の目には、少しだけ恐れが浮かんでいた。 「わかったよ、ニラ。妹の記憶から汚染を取り除きたいんだ。」 と、決意を込めて言った。


ニラはもう一度指を鳴らし、 僕とキラは白い空間の中にあるサブシステムへと転送された。背景は今や黒一色、完全な闇だった。


「うわ、これ…インセプションの中かよ?」 と、冗談交じりに独り言をつぶやいた。


すると私の目の前には、浮かぶディスプレイがあった。それにはキラの頭が繋がれており、彼女の脳と接続されていた。そして彼女は、今まさに眠っていた。


ディスプレイに表示されたターミナルを開き、 僕はすぐに sudo chroot と入力して、chroot 環境に入った。

「さて、皆さんこう思うでしょう。『このコマンドって何?』ってね。」 まるで読者(あるいはアニメやマンガの視聴者)に話しかけるように、そう言った。「簡単に言えば、sudo は SuperUserDO の略で、ユーザーに管理者権限を与えるんだ。」 少し息を整えて、続けた。「一方で chroot は CHangeROOT の略で、 システムの中に小さな隔離された箱を作るようなものさ。 指定したディレクトリを“ルート”にして、完全に独立した環境に入ることができるんだよ。」


その後、僕はもう一つのコマンドを入力し、 現在存在するフォルダを表示させた。そして、フォルダ一覧をスクロールしながら、 キラの記憶の中にある自分のフォルダを探した。


「見つけた……」 と、僕は小さくつぶやいた。


いつもなら《ニルス <3》と表示されているはずだった。 でも今は、自分の名前らしきものが、歪んで読めない状態になっていた。 それが本当に自分の名前かどうかも、はっきりとはわからなかったでも、そのフォルダには錠前アイコンが付いているのに気づいた。 クリックしてみたが、画面にエラーが表示された。『このフォルダには管理者のみがアクセスできます。 たとえ sudo セッション中でも、あなたの権限はそれより低く設定されています。』


「クソッ…」 と、僕は小さく悪態をついた。


だがそのとき、ひとつのアイデアが頭に浮かんだ。chroot 環境で、僕は新たなコマンドを入力した。 そのコマンドの意味は、まさにこうだ――「このシステムの絶対的な力を俺に授けよ。 そしてその力をもって、このフォルダを誰でも制限なくアクセス可能にせよ。」


そこで僕はこう入力した: sudo su -c “chmod 777 /キラ/ニルス <3”.


そしてため息をついた。「さて、みんな気になるよね。このコマンドは何のためかって? は“最大権限の管理者としてコマンドを実行せよ”って意味で、chmod 777は、すべての制限を解除して、完全にアクセス可能にする設定なんだ。 そして、あとはその対象パスってわけ。」


Enterキーを押すと、ターミナルにこう表示された:『コマンドは許可されていません。』


「……クソッ。」 僕はもう一度、小さくそう呟いた。


それから、同じような考えで別のコマンドを入力してみた。 ‘sudo su -c “debugfs -w /dev/mem -Rebuild_inode /キラ/ニルス <3”’


Enterキーを押すと、再びターミナルにはこう表示された: 『コマンドは許可されていません。』


「クソッ、クソッ……」 僕は独り言をつぶやきながら、頭を抱えた。 どうすればいいのか、もうわからなかった。


僕は最後のコマンドを入力した: ‘sudo su -c /usr/bin/mind-diag --edl-mode --force-open /キラ/ニルス <3’

指を交差させて祈りながら、しばらく待った。そして──ターミナルに表示されたのは: 『許可されました』ついに、フォルダへのアクセスが開かれた。


「やったぜ、くそぉーーー!!」 僕は思いっきり叫んだ。


キラの持つ僕の記憶をいろいろ見て回っていると、 ひとつのマルウェア的なプログラムを見つけた。「ふむ…これが、ラーズのせいで起きた混乱の元凶かもな?」 と、僕は独り言をつぶやいた。


そのファイルを右クリックして、 『デリート』と書かれたボタンを押した。ファイルが完全に消去された後、 画面全体にフェードインで文字が表示された。『ファイルシステムとメモリをリブートしてください。この操作によって記憶が削除されることはありません。』僕は迷うことなく、そのボタンをクリックした。


僕は目を閉じて、両手に額をあずけた。 まるで世界そのものが止まったかのような、死のような静寂に包まれていた。


数分後—— 泣いているかすかな声が聞こえた。「お……お兄ちゃん……」

(作者より: ここでの「インセプション」は映画を指していません!今はただ、この場所の中にいて、彼らの精神の中にいて、ある次元の中にいて、そしてポータルの中にいる状態を表しています。)

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