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91話 お母さんのステータス

木曜日。

「はぁ?!家族には言ってないのかい?!」

お母さんは仕込みの手を止めてこっちを見た。

「ステータスやばすぎて言える訳ないよ!化け物だと思われて嫌われる!」

お母さんが再び手を動かし始めた。

「まあ、化け物とは思わなくても、律樹さんは若いあんたに引け目を感じてるみたいだからねえ。」

それが分からないのだ。何故彼が私に引け目を感じる必要があるのだろうか。


今日はローストビーフサラダだ。男性向けなら丼だろうけど、女性ならメインがサラダでも成り立つと私が推した。

「引け目感じるのはこっちの方だよ……。」

私は野菜を盛り付けながら呟いた。

「それはそうと能力が数字で分かるのには興味があるね。私のも見ておくれよ」

「えっ……良いの?個人情報だよ?」


私はお母さんのステータスをメモしようと開いた。

「料理スキルがあるよ!なんで?!」

びっくりだ。地球で暮らしていて何故スキル化しているのだろうか。

「そりゃあるだろ。何年料理してると思ってるんだい。」

「え、だって、私がスキル使うとこうなるもの」


目の前でサラダをスキルで作る。


「こりゃたまげた。」

 なんなの、私だけ特別なの?

これは異世界の普通の人がどうなのか聞いてこなくてはいけない。

「魚とか一瞬で三枚だよ。」

「明日のメニューは魚にしようかね。」


 腕が鈍るからスキルには頼らないとか言ってなかった?!

「仕込みは別だよ。考えてみたら夜の営業はあんたが居ないんだから問題無いね。」

 スキル営業可になりました。

帰りにもストーカーの気配は感じなかった。通報は見送りかな。



異世界。

商業ギルドにやってきた。

「ユメ様、言い伝えでは使徒様はそういうものらしいのです。」

私の使徒説が確定してしまった瞬間である。

何も使命を受けていないので何をすれば良いのかは謎である。


一応、錬金術でも似た様な事はできるけど、普通は一瞬とはいかないらしい。解体中に品質が落ちる謎が解けた。

そういえば唯花も機織りを手作業でしていたし……まてよ?一瞬ではないならココは解体をどうやっているのだろうか!

 謎が増えた……。


 商業ギルドが、私に店舗を持つ事を勧めてきたがお断りした。店を持つという事は門を開いて知らない人を自分のテリトリーに迎え入れるという事だ。合う人も合わない人も入ってきて自分自身で付き合う人を選べない。そんなの私には無理だ。


 中には悪意を持った人も、無遠慮に踏み込んでくる人も居るというのに、そんな人が常に家に来られるなんて怖すぎる。私が店長なら、もし客とトラブルになった時に私がその全ての責任を負わなくてはいけないのだ。もし言いがかりを付けられても、自分で対応しなくてはいけない。もし接客の店員を雇うとして、その店員と四六時中同じ空間に居なくてはいけないのも苦痛だ。というかあり得ない。やっぱり私には無理だ。


 とはいえ、商業ギルド職員でもないのにここに部屋をもらって居座るのはダメか。

「普通の家なら……」

 そうして紹介されたのが塀で囲まれた庭付きの家。ここを転移用の拠点にする。商業ギルドから少し歩かなくてはいけないが。


 ちなみに賃貸である。月金貨8枚。改装不可だけれど、庭は木以外は何を植えても良いらしい。ここでも薬草を育てよう。

 ここになった理由は塀があって中が見えにくく、周りに人が住んでいないからだ。家が集まってるところだと、持ちつ持たれつな感じでご近所さんが世話を焼きにきてくれたりするらしいのだ。そうなると、いつもは殆ど家に居ないのに突然家から出てきたりしたら怪しまれてしまう。

 

ギルドが掃除をしてくれるというのを断って、その日のうちに全部屋自分で浄化をかけた。家も庭もうちよりは狭い。

聖域の柵で囲んで結界を張った。これで安全だ。


永井 都芽 ながいとめ 唯芽の母親

  レベル1

 HP 32

 MP 6

 力 10

 体力 15

 素早さ 7

 器用さ 26

 魔力 3

 運 17

 スキル 料理


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