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89話 マトンのオスとメス

火曜日

 息子は今日、1時間も早く出掛けた。

ゴミ出しに出ようとすると、まだ外に女の子が居た。

息子は上手く撒けたって事かな?

ゴミ置き場に川田さんが居たのでご迷惑をおかけしている事を謝った。

 

 今日は羊肉を持って来た。

羊はヘルシー高タンパク低脂肪、鉄分ビタミン多くて女性に嬉しいお肉である。お昼は女性客が殆どだからランチメニューに良いと思ったのだ。

 シンプルに、ラム肉のソテー。粒マスタードソースとバルサミコソースを選べる様にした。付け合わせは聖域産の野菜たっぷりサラダ。


 そしてお母さんから嬉しい報告、聖域化した冷蔵庫は傷みが遅い。もしくは、聖の魔力に浄化の効果があるのかも知れない!これは思わぬ副次効果。アイテムボックスに入れっぱなしでは食品の日持ちなど一生分からないから検証してくれたお母さんに感謝だ。鑑定してみても、納豆などの発酵食品には問題無かった。

 家でも聖魔力を込めて実験してみようかと思ってる。


 そして、今から夜メニュー用にマトンを仕込むらしい。


 美味付与されたホワイトシープの成獣の肉 メス

 屠殺後すぐ浄化されており清潔で臭みが無い。旨みが強く身が引き締まって噛みごたえがある 非常に美味しい

 

 マトンは独特の臭いがあるらしい。しかも野生だからオスは臭いと言われたのでわざわざメスを選んだ。異世界マトンは肉が引き締まって少し硬いとは思ったけれど臭みは感じなかった。でも人によって感じるらしいという。私は分からなかったけれど、母が使わないと言うのでオスは全部街に売る事にした…けど…ほんとに?え、臭い?私は分かんなかったんだけど…。これ、嗅覚が良過ぎるってある意味不幸なんじゃないのかな?


 それからお母さんはマトンシチューを圧力鍋で煮込んでいく。私は美味付与しかしていない肉を家で出す時も切って焼いただけである。料理好きが聞いて呆れる。精進せねば。



異世界。

 今日は異世界の工房でナチュラルメイク動画を撮った。

そして、それを唯花に編集してもらっている間に、聖属性マジックバッグを作る。ダンジョン10階の白牛の皮と魔石2個を使って、小さめの牛を解体したら何とか入るくらいの容量のマジックバッグを作って、浄化付与をした。

 

「このマジックバッグを冒険者ギルドから冒険者に貸与できないか交渉して欲しいんです。肉の質の改善の為に善意で安く売るので、バローマ所属の冒険者のみに貸与、冒険者以外に売ったり貸したりしない様にと。そしたら、街全体の肉の質の向上に繋がるし、冒険者の収入の増加にも繋がりますよね?材料は10階で狩れる魔石と皮です。」


 私はエリザさんにお願いした。

手間賃として花を封入した魔石に幸運付与したペンダントトップをいくつか作って無償で渡したが、エリザさんは契約に反するので代金は払うと言って聞かない。商業ギルドに口座を作り入れておいてくれるという。


「どうしてこの街の冒険者ギルドにそこまでするのですか?」

 エリザさんはペンダントトップをトレーに乗せながら私に尋ねる。

「この街に私が提供している物よりも品質の良い物が無いのが気に入らないからです。」

 異世界に来て初めての街なのである。チートのイージーモードで異世界間取引きをできると思ったら、魔石も肉も魔道具も自分で狩って自分で作っている現状は全くもって期待はずれも良いところ。

「この街にはもっと発展してもらって、対等な取引をしたいと思っています。」


 何を勘違いしたのかエリザさんが感動している。


 ホワイトシープのオスの肉は10頭ぶんくらいあったが、1頭60キロ分(でかいよね!)しか買ってもらえなかった。

180000ゴルドって高すぎると思った。ラム肉でもそんなにしないと思うのだ。

 理由を聞くと、群れが居ても普通は危ないから手を出さないらしく、とても手に入りにくい肉らしい。その上オスですらとても美味しい表記なのである。


「浄化のスキル無い人多いんですかね。私の鑑定によると屠殺後即浄化してから解体すると美味しくなるみたいなんですけど。」

「使えてもわざわざ仕留めてすぐは使わないですね。解体後に使う事が多いです。解体の時に味が落ちるのでしょうか。ユメ様の鑑定は精度が高いのですね。今まで知られていない情報でした。これを発表しても構いませんか?」

 解体の時に味が落ちるか?一瞬なのに。でも私は解体後だと内臓類がゴミと見做されて浄化で無くなってしまうからうちは浄化してから解体をしてたのだ。内臓類は乾燥させて堆肥に混ぜて発酵させてる。

「内臓も乾燥させて発酵させれば肥料に使えるんで、先に解体だと勿体無いんですよ。発表は、私の名前を出さないならご自由にどうぞ。」

エリザさんめっちゃ驚いてメモ取ってるよ。冒険者ギルドと協力して検証してから発表するだって。


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