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78話 冒険者ギルドと商業ギルド

土曜日。

試しに異世界に転移しようとしたけどまだ無理の様だ。

今日はお庭で熊焼肉をしようと思う。

夏休み最後の土曜日だからだ。

お盆の旅行の事もあり、これから息子がどんどん外で過ごす事も増えると予想できた。子供がいつまで家族との食事を楽しんでくれるかは分からないのだ。急に親離れして一人暮らしを始めるかも分からない。

 

めちゃくちゃ小さい声で息子が呟いた。

「これは熊なのかそれとも鹿なのか。」

な!息子に牛じゃないとバレているだと?

「このとうもろこし凄く甘いね!」

夫はとうもろこしを気に入った様だ。聖域産の野菜は超がつく美味しさである。

2人ともうまいうまいと箸が止まらない。いつもの倍くらい食べているけれど、たくさん食べてもハーブティーと一緒なら胸焼けはしないし太らない。薬草最強である。ハーブティーにハマりすぎてビールの量も減ったし良いことばかり。

 少食だった夫が健啖家になってきて私の料理を美味しそうにたくさん食べてくれるのが本当に嬉しい。

 

 

異世界。

 さて、1人で街へやって来ました。別に身分証が必要な訳でもなく、長蛇の列ができている訳でもなく、開け放たれた門から普通に入れました。

 冒険者ギルドや商人ギルドがあるのかなと片っ端から鑑定していくと、ありました。冒険者ギルドが。

 私は受付にいく。テンプレも起こらない。私は普通の体型のしかも女なので、周りから見たら依頼者に見えるのだろう。

「すみません、私は冒険者ではないのですが、魔石や素材を売るのに登録は必要ですか?」

「必要ありませんよ。あちらの窓口にどうぞ」

 鶏の小さい魔石15個が3000ゴルド銀貨30枚になった。通貨がちょっと分からないし、どこにも書いていないな。

 その辺のお店を冷やかしに行く事に。

 私が売るとすればお守りか食べ物系なのでそれらの価格帯を調べていく。露店の串焼きは100〜150ゴルドだ。鶏の魔石は安いな!

 道具屋さんで低級ポーションは600ゴルドもした。低級なのに高っ!家の薬草で作れそうかも知れない。薬類って資格なしで売れるのかを調べた方が良さそうだ。

 魔道具類は無かった。

うーん。何が売れるのかどこで売れるのかがわからない!と頭を抱えていると道具屋さんの店員さんに話しかけられた。

「お客様、そのネックレスは凄く精巧ですね!宜しかったら見せていただけませんか?」

「ああ、これは人に貰ったお守りなので、こちらなら良いですよ。」

 魔石の変形は他の人ができるかは分からないので、レジンで固めた貝のお守りを渡す。

「これは!宝石の中に貝のカケラが入っているのですか?琥珀の中に昆虫が入ってるものはたまにありますが、貝殻は珍しいですね。」

「あぁ、これは琥珀と違って宝石ではないんですよ。液体の素材を特殊な加工で固めてあります。」

 琥珀って樹液の化石だっけ?

 あるだけ売って欲しいと言われて、商人では無いが個人がこんなに大量に売っても大丈夫なのですか?と言うと、個人で売るより商業ギルドに登録した方が良いかも知れないと商業ギルドに連れて行ってくれた。

 露天商と行商は登録に2000ゴルド必要らしい。お店を持つ場合は規模により値段が違って、最低でも15000ゴルドもいるみたい。

 行商で登録して売り物を見せるとすぐに個室に案内され、受付の人が、上役の人を呼んできた。

「私はギルド長のライルです。失礼ですが、ユメさんが身につけているものとこの品物は違うものの様ですが、双方納得されていますか?」

 おー、この人は品質が分かるらしい。鑑定は思ったよりポピュラーなスキルなのかも知れない。で私の詐欺を疑っている?トラブル防止のためか?

「こっちは貴重なものだから売れないんです。ちゃんと宝石ではない事は伝えてあるよ。相場が分からないし交渉も苦手なのでギルド長さんが間に入ってくれるとありがたいです。」

「見た事が無い素材ですのですぐには値段をつけられないですな。」

 ちなみに魔石の形を変えるのはできる人も居るらしい。だが付与を付けるのが難しいとか。なので、付与無しなら魔石よりこの世界に無いレジンの方が価値が上がるらしい。

「じゃあ、羽根と貝殻、鱗は一個300ゴルドで良いです。花は難易度が高く時間がかかるので1000ゴルドは欲しいです。」

「えっ!安すぎませんか?」

「私にとっては魔石の方が汎用性があって価値が高いのだけど、さっき冒険者ギルドでチキンの魔石一個200ゴルドぐらいだった気がするのですが。ちなみに魔石で作ったものだといくらです?」

「魔石でも付与無しで最低1500ゴルドはするでしょう。ですがこちらは未知の素材なのでそれ以上でないと」

 こんな魔力も無いただのレジンのキーホルダーを串焼きの10倍で?日本でならこのぐらいのものガチャガチャで200円程度だろう。ぼったくりも甚だしい。

「じゃあ次ギルド長に売る時は1500にしますよ。カナンさんには色々教えてもらって恩があるから個人的に300で売ります。」

 ギルド長がかなり渋っていたけれど、強引にカナンさんに10個3000で売った。

「今日はとても急いでいるので、また明日来ます。」


極端な性格で世間知らずなんです。モヤモヤしたらすみません。

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