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100話 魔石ネイル

今日のゴミ出し、川田さんは綾子さんの方でした。

今美春さんは一歳のお子さんに離乳食を食べさせている最中らしい。ちなみに開業して保育園に入れると行事ごとに駆り出されるので、営業中の子供さんの面倒は綾子さんが全て見るんだとか。

美容師をやっていた頃は強制参加の行事に行かないとママ友の、行けば職場からの圧力があって割と大変だったらしい。


 私のパート先はパートの数が物凄く多かったので私1人休んでも仕事に支障は無かった。職場まも割と理解があって行事の日は休ませてくれていたけれど、それと人に疎まれるのは別だった。

私は人付き合いが苦手だったからそっちの面で若干病み気味だった。

上司は黙々と作業する私を割と気に入ってくれていたけれど、一緒に働くパートさんは私を疎ましく思っていただろう。私の作業がかなり早いからだ。箱詰め作業の間も手より口が動いてる人が多くて私が速すぎると他の人も必要以上に頑張らなければいけなくなるからペースを落とす様言われた事もある。


理解不能である。

作業中に頻繁に話しかけられ、何を話せば良いか分からないし作業に没頭しすぎると聞き漏らすしで、無視したとか壁がある人とかお高く止まっているとか上司に媚びているとか散々言われてなかなか仲良くなれず、一生懸命話そうとして失言した時なんか朝まで眠れない程の自己嫌悪の繰り返しだった。そんな私にも初ちゃんは休憩時間によく話しかけてくれた。


「私生産性のない人達嫌いなんです。」


そう言いながらも初ちゃんは誰にでも好かれ職場でもうまくやっていたと思う。

だから私の事も八方美人の延長で、どうせ陰では嫌っているのだろうと思っていたのだがそうではなかった。時々あの頃の話をする事があるが人に振り回されず自分の仕事を全うする私を非常に好ましく思っていたそうだ。

買い被りすぎである。本当は全力で働きたいのに周りに合わせて適度に手を抜いてしまう自分に嫌悪感があったので、密かに憧れていたそうだ。

「あんな職場辞められてせいせいしてる!」

なんて初ちゃんが言った時にはびっくりした。うまくやっている様に見える人にも悩みはあったのだと初めて知ることができた。

 

 周りに人が増えるとどうも昔の事を考えてしまい、病んでしまいそうになる。

初ちゃんの沼作戦の為に、初ちゃんの指示で、化粧水と、鴨ロースト、熊と猪の合い挽きミートローフをお裾分けした。開業したら真っ先に教えてくれるらしい。


 今日のランチはたっぷりサラダと鴨ローストバルサミコソース、そしてクラムチャウダー。デザートは聖域産りんごで作ったカスタードアップルパイ。

「店員さんはパティシエさんなんですか?!」

突然女の子に聞かれた。

「え、いや、でもデザートは私の担当だよ。」

「そうなんですね!店員さんが来てからスイーツが変わったからきっとそうだと思ってました!」

「お姉様のデザート最高です!」

 お、お姉様って何。私は母だけど姉では無い。周りを見渡すと尊敬の眼差しで見つめている女子達。どうやら私のデザートのファンができたみたいだ……。私じゃなくて聖域産の小麦粉やりんごが凄いのだけれど。


 髪がかなり伸びてきたので家に帰ってからちゃちゃっとセルフカットしたけれど、夫は気付いてはいなかった。

うちはミートローフじゃなくてデミグラスハンバーグにしたらそれはもう大絶賛。

 やっぱり男性は定番かつガッツリ系がウケがいいのだ。


 息子が失礼にもスマホで何やら超スピードで打ち込みながらハンバーグをガツガツ食べている。

「凄い濃厚な味だ。ひき肉なのに押し返す様な弾力で食べ応えがあるね!やっぱり家で唯芽の料理を食べるのが一番だよ。毎日家に帰って来たくなる味だ。」

 おぉ、具体的な長セリフきた!これは美味しい証!

「私にとって一番嬉しい言葉だよ。これからも家事頑張って毎日帰りたい家を維持するね。」


ポロロンと夫の携帯が鳴る。それを見て慌てて

「あっ、髪切ったんだね。似合ってるよ。」と夫。

 料理へのコメントに比べ随分とあっさりな褒め言葉。

「どうもありがとう。」

 と夫に言ってからチラリと息子を見た。

「ごちそーさまー。」

息子はあっという間に食べ終えて食器を持ってキッチンへ。

 逃げたな。



異世界。

もしかしてと思ってクズ魔石をネイルにしたら、できてしまった。

付けたらワンタッチでしっかりくっついて、取ろうとしたら普通に取れる。水仕事も平気である。実にレジンより魔石の方が有能である。個人的にはレインボートラウト(光属性)が小さくて一番使えると思う。

ちなみにトラウトの鱗もネイルとして優秀。こちらは普通のネイルチップとして使える。


早速ドール用ネイルの土台にして各サイズ豊富な種類取り揃えてみました。絵画風ネイルや痛ネイルが好きなのだけれど、著作権がダメそうだから諦めた。イベントならば二次制作オッケーなのか?

 さらりとスパイダーシルクを納めてきた唯花。まあ良いのだけれど、従魔の従魔ってどういう事?


「マスター、シルクスパイダーは従魔ではなく共にに住む仲間です。」


 でもあなたテイム持ってるよね?

スパイダー君は私の言うことも絶対服従らしい。命令する気はないが。とりあえずこれはまだ使わない事にした。今度防具作るときに有り難く活用させてもらいます。


 3Dネイルだと相手の爪に合わせて施術が必要なので、ネイルシール風魔石ネイルを爪やすりと一緒に商業ギルドに売り込み。ここらは貴族が居ないらしいけど、安い値段で売り出して商業ギルド職員からじわじわ広めていくみたいだ。お話だと100均一商品で荒稼ぎする所らしいけど、私はもう100均一の商品どころか家電も作れる。プラスチックも買わなくて良くなった。


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