第二条 遺伝子レベルで超えられない才能の壁
イケたな
アベ・シンノスケは別名王道花丸であり、
チンポウは別名遠藤千里である。
「今日の議題は、『創作者に執着するアンチへの対処』だな」
議題を提示したのは副総理のチンポウだ。
「ああ、原寛貴さんとか一人の人にやたら執着されてますよね。糖質だの新潟経営大学だの原京平だのやたら言う変な人に」
それに応えるのは案山子議員だ。
「ああ、そして案山子ちゃん。そんな奴の実態なんかはこの際どうでもいいんだ。問題はそういう輩への対処だ」
「誹謗中傷が酷いようなら弁護士に相談とか出来ますよね、今の時代。マジで誹謗中傷が酷くて死ぬ人とかもいる時代ですから」
「ああ、それはそうなんだが、今回はそこまでの話ではない。程度が低い嫌がらせだから、本来は気に留める必要もないのだが、あまりにしつこいので釘を刺しておこうと思ってな、一つ二つ」
チンポウは指を一本二本振ってみせる。この挙動に大した意味はない。
「カクヨムでのアンチコメント。これはまあアウト性が高いが、BANされても問題ない無敵状態だから出来る行動だな。勇気とは言えない。ただの無謀な馬鹿だ」
20号のようなことを言う18号似のチンポウだが、そんなゲロ臭い話はどうでもいい。戯言をファイナルフラッシュし、ビッグバンアタックを繰り出す。
「原寛貴のように短期間で爆発的に成長する賢者もいれば、このアンチくんのように何年経っても何一つ学べない愚者もいる」
「原寛貴さんと比べるのは可哀想じゃないですか。太陽神とゴキブリくんじゃないですか」
「ああ、生まれた時点での遺伝子と環境で人間の九分九厘は決まるからな。アンチくんのやっていることは誰でも出来る雑務以下だが、原寛貴のやっていることは堀越耕平や芥見下々でも無理。堀越や芥見は原寛貴ほど賢くないから」
「まあ、それは作品を見比べれば頭の回る人なら普通に判断できるかと。ラッキーパンチで当たった人と、実力でぶち殺そうとする人なら、誰でも後者に憧れるでしょう。格好良いじゃないですか、凡才より天才のが。堀越や芥見より原寛貴のが確実に実力は上でしょう。ヒロアカや呪術は何の発明もしていませんが、原寛貴はこれまで娯楽界隈で数々のゼロを一に変えてきた発想の天才なんですから。そりゃあ堀越や芥見レベルのラッキーマンでは、原寛貴という新世界の神とは百次元違うでしょう。原寛貴は全人類の百次元上だと理解してますし、実際私もそうだと思いますし」
案山子の熱弁にチンポウは特にツッコむ気はない。大体当たっているとチンポウも思っているからだ。そう、原寛貴は神なのだから、アンチくんというゴキブリくんに構っている暇はない。というより、原寛貴が如何にアンチくんに学びの機会を与えても、アンチくんの捻くれた姿勢では何も拾えない。原寛貴とアンチくんでは、遺伝子レベルで超えられない才能の壁があるのだから。
イケたよ