平和
君と 肩を並べ
池の鯉を 眺めていた
カラスが三羽 仲良く
高木に止まり 喚いていた
親子がパンを
池の鯉に向かって 放っていた
遥か上空の 雲の流れは
少し早く 感じられた
池の面は 風に吹かれて
さざなみを 立てていた
ぼくが呟くたびに
君は優しく 相槌を返した
時の音は
あるいは針の刻む音
でも 君と聞いた
あの時間は 無音だった
絶対的な平静
時は平等に流れる
苛まれていても 喜んでいても
君とぼくの間にあるものが
教えてくれたのは
世界がこんなにも平和だということ