表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

長編を完結させるには~底辺脱出の近道を行け~

 みなさんこんにちは。ようやく底辺作家を脱した程度のひよっこ作家です。


 ところで駆け出し作家の皆さま、作品を完結させていますか?


 私はエタるのを否定はしません。作品に思い入れがあるからこそ、作者は完結を逡巡することがままあるからです。


 けれど、「完結させられない」と、もしお悩みの方がいらっしゃったら。


 ちょっとこのエッセイで頭こねこねして行きませんか。


 未完の長編を完結させるために。




 私はなろうで活動して一年。10万字以上の長編を三作品完結させました。


 そのうちの二作品が、ブックマーク100を超えました。


 けれどこっそりお伝えしておくと、この二作品は完結させた瞬間はブクマは50~60程度でした。


 すなわち、完結させたらブクマがおよそ二倍になったということ!


 底辺脱出を目標にしているなら、しっかりと完結させることが近道かもしれませんよ♪



 

 ここから、本題。


 結論から言います。完結させるようになるには、沢山の作品を完結させること、これに尽きます。


 そんなことは知っている!とお叱りを受けそうな、当たり前の話ですね。


 そう、書く練習は皆さま出来ている。


 でも完結させる練習って、なかなか出来ていないのでは?


 


 よく聞く意見が「短編を書け!」というもの。


 でも短編って、下手したら長編より難しくありませんか!?


 だって、短編は完結に向かって書くべきシロモノ。


 完結させるのが苦手な人にはどうも向いていないようなのです……。




 そこで私がおすすめしたいのが「四コマ漫画」。


 起承転結のアレです。これだって、立派な完結ですよ!何せ「結」入ってますからね!?


 出だしとオチを考え、四コマにする。


 数をこなせば、完結作品量産~☆




 石を投げないで下さいね?


 でもこれ、結構大事な練習で。


 出だしを考えた時、どこへ向かおうかと考えたはずですよね。


 どこへ、とは、つまり「結」なのですけれど。


 ということは、実は出だしの「起」に「結」の萌芽があるということなのです。


 「結」が出来ないとお悩みの方。


 それってもしかしたら「起」に問題があるのかもしれませんよ。




 ちなみに私は小説を書く前の段階で「結」まで考えてしまってから書いています。


 完結させる人は恐らく全員そうだと思うのですけれどね。


 で、「起」を書いた時点で、「結」の予想がある程度読者に(いや、むしろ作者に!)立つようにしてあるのです。


 ジャンプなどの少年漫画を見ると、分かりやすいと思います。


「ひとつなぎの財宝」の話が出て来た時点で「それを見つけるお話なのかな?」と予想がつきますし、可愛い女の子に「バスケはお好きですか?」と聞かれた時点で、「こいつはバスケを好きになるんだろうな」と分かる。


 そう、オチが読めちゃう。


 オチが読める話なんかつまらないよ!という意見もあるかもですが、全くオチが想像つかない話、読者は読もうとは思わないと思います。どこに連れて行かれるか分からないから。


 だから、「結」は「起」に含まれている。


 むしろ起承転結という言葉が私達を惑わせているのかもしれません。


 そんなもの実際はなく、結承転結があるだけなのかもしれません。


 つまり、結論ありきのストーリーなら、結に辿り着けるのです。




 でも「起」を広げるのが楽しくてしょうがない!そういう人もいるでしょうね。


 多分そういう方は、世界観を作るのが好き、または得意とお見受けします。


 その場合、自分が書けるだけの分量を先に考えてしまうといいと思います。


 その分量だけ「起」を広げておく。


「10万字ならいける」という人は、両腕いっぱい、盛りだくさんの「起」を。


「せいぜい3万字かな」という人なら、両手に収まるくらいの「起」を。


 どちらも素敵な話のはずですから、自分の書ける分量を先に把握しておくといいですよ。


「結」で爆発させるネタ数の「ちょうどいいところ」を探って、「起」に置く爆弾を並べてください。


 何作か書いていると、自分なりの傾向が掴めるかと思います。




 書き慣れてくると、次第に自分の「収束ポイント」が分かって来ます。


 「飽きて来た」「だれて来た」「仕事が忙しくて時間が取れなくなって来た」「ストーリーが脱線しつつある」


 そんな時、広げておいた「起」を畳む準備を始めます。


 何せ「起」である程度の「結」を組み込んだのだから、あとは回収して行けばいいだけです。


 「おれたたエンド」だって「起」さえ分かりやすければ、立派な完結になり得ますよ。


 「俺は強くなりたい!」系の話は実際そうなっていく傾向があるように思います。


(裏を返せば、ただ強さを求める主人公の話は、こういう完結の仕方になっちゃう気がする)




 あとは、スパイスに主人公の「有終の美」を飾ってあげたいという愛情。これがあれば、難所を力技で突破することも可能です!


 実際、私も何度かエタろうかと思うこと、ありました。でも「こいつらを放っておくわけには!」みたいな奇妙な親心が芽生えると、それが出来ないんですよ……


「お腹を痛めて産んだ子よ!」みたいな感情論で突き進んだり。主人公の運命にお腹痛くなったり。


 でも、だからこそ、完結させてあげて欲しいです。


 主人公は、せっかく世に出て来れたのですから。


 終わりには盛大な披露宴でもって送り出してやりたい。


 そうは思いませんか?


 そんであわよくば目指せ底辺脱出ブクマ100 ♪



 読んでくださってどうもありがとう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] >オチが読める話なんかつまらないよ!という意見もあるかもですが、全くオチが想像つかない話、読者は読もうとは思わないと思います。どこに連れて行かれるか分からないから。 同感です。 良い意味での…
[良い点] 「結」は「起」に含まれている。 という言葉がとてもストンと心に沁みました。 結承転結、結論ありきのストーリーなら、結に辿り着けるのです。 本当にその通りですね(*´∇`*) 自分が途中で…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ