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4話 始めてのクラスメイト

誤字、脱字等ありましたら、連絡下さい。

ここの情報が足りないとかここの文の繋ぎが悪いとか言葉が噛み合ってないとかの訂正もあればお願いします。

次の話を更新するまでには直します

「へぇ、結構生徒いるんだなぁ、殆ど貴族の集まりみたいなところだと思ったけど、俺と同じ身分の人の方が多いのか」


 雑貨屋を出て真っ直ぐ魔法学校に向かったリンは恐らくつい最近行われたであろう校内にある実力テストの成績を見つめていた。


 リンは編入生なため、勿論学力テストは受けてない。

 正直なところ自分とここの学生の差がどれくらいかを知っておきたかったという名目のつもりで見ていた。といっても順位と点数、地位だけしか書いてないため、はっきり言ってなにも収穫はない。


 ただ、少しだけ思ったことは何故このようにして貼り出しているのかということだ。

 見たところ地位のところに平民と書かれている者もおり、苛めの対象になってしまうのではないか?しかも十歳程度の子供、隠れて親の力に菅って卑劣な行為に走って精神や身体的な苦痛を味会わせてしまう可能性だってあるはずなのにと、内心思いながら職員室に向かった。


「失礼します、今日から編入することになったリン・ウォルコットです」


 職員室に入ってキョロキョロしてると聞き覚えのある声が聞こえた。


「あれ? もしかしてリン君?」

「うおっ!? あ、お久し振りです。えっと……」

「キリカよ」

「あ、そうでした。キリカ先生」


 (ビクッた……すぐ真横に居たのに全く気づけなかった……てか、あのときは試験のことしか頭に無かったから半分記憶から抜け落ちてるんだけど、まあ、なんとか顔だけは覚えてたからいいか……)


 リンは急に現れたキリカに対して呆けていた。

 因みに、キリカ先生は身長百五十センチくらいの大きさで赤紫のボブヘアーで黒い眼鏡をかけている。


「もしかして教室知らされてない?」

「はい」

「そうだっけ? 前に伝えた気がするのだけれど? それとアナタは私が受け持ってるSクラスよ、前にも言った気がするんだけど?」


 (あーそんなこと言ってた気もする。でも場所までは聞いてなかったし……まあいいか)


 リンはそのあとの動揺っぷりを見たせいで焦って忘れていた。


「まあ、そんな事は置いといてそろそろホームルームが始まるから付いてきてね。あと自己紹介もしてもらうからよろしくね」

「わかりました……なっ!? 自己紹介!?」


  リンは動揺しながらキリカ先生の後ろに付いていった。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「どうしよう……どうしよう……」


 (ヤバい、さっきまで平然としていられたのに緊張してきた。母さんはあんまり身分気にしなくていいとは言ってたが、貴族は貴族。どう自己紹介すればいいんだ? プライドの高さは必ずあるはず、しかもまだ魔法を習い始めた生徒達から見たら俺は規格外だし、しかも平民、そんなことが割れたら確実に蚊帳の外にされるのは明白だ。何としても自重した自己紹介を……)


「心の準備はいい?」

「は、ひぃ!」


 頭の中で自己紹介をどうするかを必死に考えていたら、急に声をかけられて、声が裏返ってしまった。


(やべっ、はずい……)


「そんなに緊張しなくてもいいのに」


 キリカ先生は笑いながらそう言った。


 (てか、そう言うなら態々心の準備はとか聞くなよ……。まさか、編入試験の時の仕返しなのか? そうなのか!?)


 そう思ってチラッとみて見ると、ニヤニヤしてる辺り、やられたっと思った。それと同時にこの先生案外性格悪いなと思うリンであった。


 そしてキリカ先生が教室に入っていった。

 どうやら朝の挨拶をしてリンの事を簡単に説明をしているらしい。


 少しして、キシリカ先生が扉から顔を覗かせてきた。


「さあ、入って」

「はい」


 遂にこのときが来てしまった。

 そして、キシリカ先生に連れられて教室に入って、壇上の隣に上がる。


「はーい! 皆さん注目! こちらが今日から一緒に授業を共にするリン・ウォルコット君です。さあ、リン君、みんなに紹介して」


 キリカ先生が言うと、視線は一気にリンに注がれた。


「えっと、初めまして、ハルクーム出身、リン・ウォルコットです。みての通り私は平民です。無作法やら不都合なところはいくつかあるでしょう。こんな私ですが、皆さんとの楽しい思い出を共有して行けたらいいと思う所存ですので今日からよろしくお願いいたします……」


 挨拶を一通り終えて一礼して少しだけ前をチラッと見ると、拍手をしている人もいればつまらなそうな顔をしている人もいた。

 ただ、予想外だったのが平民が来たのにも関わらず誰一人と軽蔑する声や態度をする者が居なかったのだ。

 正直これは驚いた。


 そんなことを考えていると一人の男の子が近づいてきた。


「いつまで頭を下げている、表をあげよ」

「では、失礼します」

「はは、余り畏まらなくとも良い、何せこの学校は身分で物を言わせるのは国家に叛くことと同じだからな、そなたが平民であろうと権利を行使してくることはあり得んよ」


(あ、そうなん? だから気にしなくていいと言ってたのか。そういうことならあらかじめ言ってくれれば良かったのに。俺の頑張りを返せ!)


「そう言えばまだ自己紹介をしてなかったな、私はクラントブール王国第二王子――ロドニ・レオンハートだ、よろしく頼むぞ」


 (王子マジか!?)


 そんなことを思いつつ、


「こちらこそよろしくお願いします、ロドニ殿下」

「うむ」


 (この子、本当にに十歳なのか? 気迫が全く違うんですけど? これが王族パワーってやつか……)


 見た目はショートの金髪で瞳透き通った碧色、肌には艶があり、いかにも周りと比べて服装が目立っている。ただ、幼いせいか余り男の子に見えない。


「それより、聞いたぞ」


「えっと、何をでしょうか?」


「そなたの父と母の事だ」


「なっ!?」


(ヤバい、今朝の出来事がフィードバックしてきた。この場で悶絶したくなるんですけど……)


「どうした? そんなに引き釣った笑みをして? 胸を張れば良いだろう? 何せ、父親は剣神で母親は聖女と呼ばれていたほどの伝説の英雄ではないか」


(いや、みんなの知ってる英雄の裏を知ってるからこそこうなってるんだよおおおおお!!)


 と、内心で叫んでいると、物凄く体がむず痒くなった。


 気づけばクラスは英雄の話で持ちきりになっていた。


 (早く帰りたい……)


 周りが騒いで気を落としていると後ろから声をかけられた。


「ねぇねぇ! リン君だっけ? 今日君の家に遊びに行って良いかしら!」


  振り向くととても可愛らしい緋色の髪をした少女がいた。思わず頬が照りそうになってしまうくらいに。


「あ、ずりーぞ!? 俺も行くぞ!」


  すると今度は茶髪のやんちゃそうな男の子が 横から割り込んできた。


「何よ! あたしが先よ!」

「先とか関係あるかよ!」

「邪魔だっていってるの! わからないかしら?」

「んだと!?」

「やる気? なら表に出なさい」

「望むところだ!」


(なにこの二人? 急に話しかけてきてなんか言い争って終いには宣戦布告しちゃったよ。取り敢えず止めるか)


「あのー……」

「「アンタ(お前)は黙ってなさい(ろ)!!」」


(カチーンこれは流石にイラッと来ちゃいましたよ。でかい音を耳元で鳴らして驚かせてやろうか……)


 そんなことを考えてると、誰かが喧嘩を割って止めた。


「二人ともその変にしとけ」


 止めたのはロドニ殿下だった。


「でも!」

「だけどよ!」


 物凄く不満げだ。


「私は止めろと言ったぞ? 二度は言わせるな」


 (なにこの言葉の重みは? やっぱ気迫やベーよ)


「「はい、すいません殿下」」


 喧嘩をしていた二人はロドニ殿下に怒られるとシュンとしてしまった。


 (まあ、収まったのならいいか……でも、期待だけさせてこのままは申し訳ないしなあ……)


「二人とも今日は無理だけど休みの日なら来ても大丈夫だよ」


 そう言うと、しょぼんとしてた顔が急に輝きだした。


「「是非!」」


 そんなこんなで話が纏まった。


「はーいそろそろ授業の支度してくださいね? 遅れちゃいますよ?」


 喧嘩が終わった頃を見計らってキリカ先生はクラスに呼び掛けた。


 (あ、いたですね? というか完全に空気になってたなこの先生……)


 こうしてリンにとって始めての異世界の授業が始まった。といっても内容は初歩の初歩、リンにとっては殆ど退屈な時間である。


(早く終わらないかな……)


 と、初日からテンションの低いリンは内心で思うのであった。

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