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間話 別の動き

 リン達が旅に向けて準備している間、神々の世界では険悪な空気が流れ込んでいた。


「ど、どういうこどだ!導きの神が下界の下等種ごときに負けたというのか!」


 そう叫んだのは金髪の後ろを三つ編みで一束に縛った髪型をした。胸がふっくらして、スタイル抜群な神がいた。


 名は『ヴァルキュリー』


 戦乙女として知られる神様である。


「恐らくね」


 そう返したのは髪は銀髪で肩まで掛かるくらい伸びており、背は百五十センチ行かないくらいでとても幼げな面影がある神。


 名は『アテナ』


 知識と豊作を司る神様である。


「だが、もしこれが本当だと、あの下等種共が我らと戦う手段を得たことになる。これは由々しき事態だ。早く大神様に伝えねば」


 ヴァルキュリーは急いでここを出て大神様と呼ばれるお方に伝えに行こうとした。


「ちょっと待ちなさい」


 それをアテナが止めた。


「何故だ! これは由々しき事態なのだぞ!」


 そう言いながらヴァルキュリーは自分を止めたアテナを睨んだ。


「もし、私達がそれを知って一気に動いたら予防線を貼られかねないわ。それに気づいてない振りをして、私達だけで見つけ出した方が効率はいいわ」


 アテナの言葉を聞くとヴァルキュリーは確かにと少し考えて、


「その考えに乗ってやる。だが、失敗は許されないぞ!」

「ええ、わかってるわ」


 アテネは不適切な笑みを浮かべて答えた。


「そうと決まればさっさと行くぞ」

「はいはい、わかってるわ、相変わらず暑苦しいことこの上ないわね」


 そう言いながら二人は下界に降り立ったのであった。

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