テスト6
「僕が生きている理由は、何?」
最近、頭の中でそんな事ばかり考えてる自分に呆れながら歩いている。
12月に入りニット帽、厚手の上着を着て足早に歩いていく。
塾の帰り道、夜も暗くなって街灯もちらほら灯り出し足下を照らしている。
ふとコンビニの前、不良がたむろしているのを眺めていると、その中の一人がこちらに近づいてきた。
「おい、お前、何見てんだよ!」
まあ、こんなお決まりの展開良くあることで、僕はその不良Aを迎え撃つ体制を整えた。
「す、す、すみません!!!」
土下座!!!
「そちらのゴミ箱の横広告を見ていました。」
「あっ?、何だあれか?」
その広告にはライブ告知など、今流行りのアーティストの情報が書かれていた。
「カン違いさせんなよ、行けよ!」
どん、胸ぐらを突かれて倒れそうになりながらもその場を離れる。