ほのぼのフラグは立ってます
スミマセン。色々ゴタゴタしておりまして、遅くなりました。
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン。
さて、本日も無事授業が終了しました。早く寮に帰って今後の作戦を練らなくては。ついでに読みかけの小説も続きがとても気になりますわ。
……今日こそは早く帰ろうと思っていたというのに、何故いつも雑用を押し付けられるのでしょうか。
「百合ちゃん大丈夫? 手伝おうか?」
話しかけられて後ろを向くと、そこには同じクラスの佐々木翔太くんがおりました。彼はこんな時は見かけるといつも手伝ってくれて、クラスのムードメーカーで、運動が得意で…と兎に角とても良い子なのですわ。席が隣ということもあり、今では翔太くんと呼ばせていただいていますわ。
さてと、ここは手伝っていただかないと終わらなそうですわね…
「お願い致しますわ。一人ではとても終わりそうにありませんもの。」
「うん。りょーかいっ。早く終わらせちゃお~。」
……
『お、終わった(りましたわ)~‼』
やっと終わりましたわ…!
外は…えっ?!も、もう暗くなり始めてしまっていますの。
「外、ちょっと暗いね…」
「ですわね…。ごめんなさい、付き合わせてしまって。わたしが提出しておきますからお先にお帰りになって。」
そう言って帰り支度を始めると、
「僕も一緒にいく。送っていくよ」
そう言ってひょいっと書類を持ってくださいました。
「では、お言葉に甘えさせていただきますわ。ありがとう」
「それじゃ、また明日。」
「えぇ、また明日。今日は本当にありがとうございました。」
そう言って寮に入ろうとすると…
「百合ちゃん、よければ明日も一緒に帰らない?」
そう聞いてきました。
「もちろんいいですわよ。翔太くんと一緒だと楽しいですし。」
答えなど決まっておりますよね。断るなどあり得ませんわ。
「…!ありがとうっ百合ちゃん♪僕、とっても嬉しいよ!じゃあ、また明日!」
そう言って去っていきました。あ、あの笑顔は反則ではありませんの?もう…!なんだか頬が暑くなってしまいましたわ。
その日わたしは作戦をたてることも、本を読むこともできませんでした。もう、お手伝いはごめんですわ。
翔太くん。設定作った時から気に入ってます。