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プロローグ2

よく晴れた日の夕方、僕は駅前の書店にいた。

部活でへっとへとの体を引きずりながらわざわざここまで来たのには、それなりの理由がある。



というのも、欲しい本が今日発売だったのである。まぁそこまではよくある話だ。




問題なのは、その本が絵本だということだ。

また偉く幼稚だと少しでも思った奴、うるせぇ本の角ぶつけんぞ。



まぁそのくらい僕は絵本が好きだ。

理由を話すこととなると、五分少々では気が済まないので、先へ進む。



なんだかよくわからない難しそうな文庫本を横目に、絵本コーナーを目指す。

途中にホラー小説があったのだが、表紙が怖かったので、「子育てほのぼの奮闘記」という和やかな小説を5冊ほど上に重ねておいた。



あんなもの、ベビーカーに轢かれて滅びればいい。



脳内で、幽霊を撃退してご満悦な赤ん坊を想像しているうちに、絵本売り場についた。

何ともカラフルで華やかな空間である。まさに楽園、桃源郷、天空の花園だ。



しかし、僕はその脳内お花畑の上に膝から崩れ落ちそうになった。



ない。


ない。


新冊紹介のところに、お目当ての絵本がない



どういう仕打ちだ。僕が一体何をしたんだ。

さっきのホラー小説の呪いか。子育てほのぼの奮闘記よ、どうした。

近くにあった「サイコキラー都市伝説」でももう少し重ねておくべきか。



… いや、そうしたら本屋の店長がサイコキラーみたいになる。間違いなく怒られて消される。

じゃあどうすればいいのか。あそこのハタキ持ってる店員さんに聞くか。



などと悶々としていると、少し違和感を感じた。

辺りを見回すと、それに気づいた。

新冊紹介の棚の1番下に、一際大きい絵本があったのだ。



何故気づかなかったのか。どうかしている。

ごめん、店長さん。消さないでね。せめてこれ読んでから消してね。




勝手に店長をサイコキラーと決めつけながら、その本を手に取る。あった。このタイトルだ。






「えほんのせかい」。

あと一回だけプロローグ続きます。



会話文ないと文量少ないなぁ_| ̄|○




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