表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君を守るのが俺の使命・・・・・・2度は繰り返さない  作者: kana


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/62

29

翌朝、母上と手を繋いで食堂に現れたミラが俺と目が合うなりニッコリと笑顔でおはようと挨拶してきた。

よかった。いつものミラだ。

変わらない朝の風景。

そう、これでいいんだ。


俺たちは皆んなミラの笑顔が見られるだけでいいんだ。





今日は俺とミラは学院を休む。

どうせ、明日、明後日は学院も休みだしな。


今回の件にマリアが関与していたとは報告されていない。

女子生徒から始まった嫌がらせから、男子生徒が加勢し、さらに野次馬たちの無責任な煽る声で暴力行為にまで発展した。


今頃、冷静になって後悔している事だろう。

アイツらは自分から居心地のいい生活を手放したのだ。


学院を去る事になる生徒たちの処罰が広まれば、心の中でどう思っていようとミラに直接的な手出しをする者はいなくなると思うのだが・・・。

これで分からない奴はアイツらと同じ末路を辿るだけだ。


俺は兎も角、ミラまで前回を思い出したのなら、もうこのまま学院行かなくてもいい気がする。

成績は問題ないからな。


これからは今まで以上に警戒しなくてはならなくなる。

あと3ヶ月で前回ミラが自ら命を絶った日がくる。

"国外追放"など、今回のオズワルドが命じることはないが、学院で俺やセナ、ローガンが目を光らせていても今回のように何が起こるか分からない。


前回とは環境もミラの精神状態も随分と変わっている。

もう大丈夫だと思う反面、不安も頭を過ぎる。


ライラ叔母上に誓った思いは常に俺の中にある。


『ミラは俺が必ず守る。絶対にミラを幸せにする』そう誓ったんだ。









朝から王宮へ出向いていた父上が帰ってきたのは夕食も終わってからだった。


執務室に呼ばれたのは、いつものメンバーとミラだ。

これは前回を思い出したミラの願いだったからだ。

『もう何も知らないまま守られるのは嫌』だと言って・・・


父上は予想していた通りの納得のいく結果を持って帰ってきた。


昨日の今日で生徒たちの親(保護者)も一緒に集められた。

遠方の家は王都にいる親族が参加したらしい。




王宮に呼ばれるなど異例の事態にも関わらず、親族の中には『たかが虐め如きで!』『子供の喧嘩だろ!』と大袈裟すぎると騒ぐ大人たちも・・・生徒たちは親には知らせても親族には自分が誰に何をしたのか話してないようだったとか。


集められた部屋に、国王と国の重鎮達が厳しい顔付きで入ってきた。


まずはじめにミラの血筋を宰相が説明した。

驚くことに、親族の中にもミラをライラ叔母上の娘だと認識していた者はおらず、それを知ってそれまで騒いでいた親族は顔色を変えて自分の甥や姪を睨んだり、殴りかかろうとした者までいたとか。場所を考える余裕もなかったそうだ。


(王宮に呼ばれた時点で察しろよ)


やっと静かになったところでまずはミラに言いがかりを付けてきた女子生徒集団。


貴族籍を抜かれ国外追放。

ここで言い訳を言い出す者、泣き崩れる者、悲鳴を上げて失神する者、茫然自失になる者、許しを乞う者に・・・だが、その決定が覆ることはなかった。


(当然だろ?お前らが今回の原因を作ったんだからな。1人では何も出来ない令嬢が放り出されるんだ。ま、国外追放なんて死ねと言われたようなものだな)


次に野次馬たち。

コイツらはミラを非難し、男子生徒たちを煽ることで場を盛り上げたつもりだったとか・・・


(馬鹿か!)


女子生徒達は貴族籍を抜かれ修道院へ。

社会奉仕を生涯・・・


男子生徒達も貴族籍を抜け平民落ち。


(軽い気持ちで煽ったのだろうが、失ったものが多かったな。今さら反省しても遅いが・・・)


コイツらは最後まで大人しく聞いていたそうだが、ずっと震えていたそうだ。


(ま、騒いでも結果が変わらないのは分かっていたからだろうがな。その頭があるなら何故煽るようなことをしたんだよ!そのせいでミラがあんな目に・・・誰か一人でも止めようとしてくれていれば・・・)


最後にミラの頭を噴水に押し付けた男子生徒2人。


この国は成人が18歳だ。

運良く?17歳だった2人は・・・10年生きている者はいないと言われる重犯罪者が送られる過酷な鉱山へ。

断頭台に上がらないだけで処刑宣告されたも同然だ。


2人は諦めたのか呆然としたまま抵抗すること無くその場で王宮騎士に連れて行かれたそうだ。


前回もコイツらは俺たちの復讐対象であり、悲惨な末路を与えてやった。

今回は命があるだけ有り難いと思え。


これで30人程の生徒が学院からいなくなることになった。


今回の処罰は学院の生徒たちにも公表される。

生徒たちにミラの立場を認識させることで、これ以上ミラを嘲笑う者、侮辱する者、そして敵意を向けてくる者は居なくなるはずだ。




これでマリアも動き難くなるだろう。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ