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好色なのは手だけじゃない

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。

苦手な方はご注意下さい。


好色な手 の続編ですが、これ単体でも大丈夫かと。


清潔感でぶん殴ってるだけです。

漫画の纏め読み以降、彼との関係は発展したかと言えば、そんな事はなく。以前と余り変わっていない。何時も通り、好色な手は隙あらば私の露出した手に触れたがるし、掌全体を使って体を撫でてくる。発展していないと言うよりも、ある意味此処が上限なんだと思う。学校で出来る限界。でも其れは、あれ以降彼の部屋を訪れて居ないからで。なんなら誘われて居ないからで。


ただいま私は彼の家に居る。相も変わらず掌の上で転がされ、さり気なく拒否権を奪われ、彼の部屋に居る。そうして今の状況と言えば、相変わらず手を引き寄せられ、握られる。

「ハンドクリーム貰ってくれるかな?」

「前もそう言ってたけど、出す量加減してないの……?」

「? しているよ? でも苦手なんだよね。あの感触。だから余った分は人にあげたいんだ。其れが好きな子の手なら尚のこと」

そう言って、ハンドクリームを塗ったしっとりと膜の張った手で握ってくる。まずは包むように全体を。そうして指の隙間を開かせて側面を丁寧に辿る。指先で辿り、爪の先をなぞった上で離す。でもすぐに戻って来て、全ての指に施す。自分が塗った分までも全て押し付ける様に。

「……っ」

手つきがいやらしいのは何時もの事だ。逃げようとするとさり気なく引き戻され、より執拗に指に触れる。今度は指一つに対して握り込む様に触れて来た。

「逃げちゃダーメ」

からかわれている。絶対にからかわれている。何時までも振り回される側だと思われているのも癪に障る。だから引き戻されるのを振りほどいて手を離そうとした。しかし案の定、其れを了承する様な輩でもなく、今度は風来坊置き去りにして、彼処側まで引き寄せられた。

バランスを崩す。上半身が傾いて思い切り胸元まで倒れ込んだ。

「あの……その……」

「大胆だね」

凍り付く私を落ち着ける様に背を撫でる。相変わらず表情豊かな手であった。掌で人撫でしたかと思えば指先で窪みをなぞる。そうして顔は彼の心臓に埋める形になっている。非常に不味い。状況的に尋常じゃなく。早くこの状況を打破したくて顔を上げると、彼の顔が間近にあった。

静かに唇が合わさる。逃げようと頭を後ろに逸らすと遮る様に後ろに掌が回る。髪の間をすり抜けて、絡まって、指に巻き付ける。絶対に逃げられない状況を作った上でより深く合わせてくる。

この間の比じゃない。この間は唇を交わして顔全体にまぶしてきた。広く浅く。でも今回は唇一点特化。狭く深く。舌を入れて、歯茎をなぞり、突き、容赦なく蹂躙する。

小休止として僅かに顔が離される。べろりと出された舌が扇情的に脳を焼く。

「おわ……終わりっ」

「一回だけじゃないよ」

これは此方が悪い。手つきだけであれだけ好色なのだ。キスが好色じゃないなんて誰が思うよ。

涼しい顔してまた唇を奪われる。髪に指が絡まったまま、背中にあった手がスカートに入り込む。まずは表面を丁寧に撫で上げ、合わさった太腿に指をねじ込む。体が強ばるのを落ち着ける様に、とんとんっと手を叩く。その間も延々とねちっこいキスを続けられた。

唇が離れると、痛くない様に、傷を負わない様にそっと押し倒される。

「さてと。今日は許しを乞いたい」

今日は 上弦の月 ですね。だから上限持ってきました。


ハンドクリーム塗った後のあのベタつきが気になります。

過不足なくとも気になるので、相手に押し付けてます。


清潔感がカンストしてるので、物の見事に色気しか残りません。所謂、歩く○○○という奴です。

因みに本人は欲を隠す事も、自制する事も無いので、欲望に物凄く素直です。

「好きな子に四六時中触れたいのは当然だし、なんなら其れ以上の事したいと常々思ってるよ」

なんて事を何でもない顔で言い放ちます。

可愛い可愛い言いながら、我を通すタイプです。

嫌がっても止めない、いじめっ子です。


手の触り方があれ程ねちっこいのだから、キスはその比じゃないよなぁと思って出来ました。

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