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大好きな君に伝われ [完]  作者: 桜川椿
5/7

「うん。そうだね。でも私は紘くんにプロポーズされて嬉しかったよ」


「ああ、うん・・・」


「さぁて上映会も終わったし、食事にしましょうか♪今日はすき焼きよ♪」


「すき焼きだって紘くん」


「ああ、美味そうだな」


そして皆で楽しくすき焼きを食べてお開きになった。



「なぁ優希・・・俺・・・」


「うん・・・紘くんまた明日ね」


「優希!」


プロポーズを見終わってから大好きな紘くんと一緒にいるのに、なんだか気まずい・・・。


明らかに紘くんと私の空気が変わってしまった・・・。


そして私は紘くんから逃げるように家に帰った・・・。


もうダメなのかな?毎日紘くんに大好きだよって伝えてたけど。


もうそろそろ紘くん離れしなきゃいけない時なのかも知れない・・・。


でも紘くん以上に好きになれる人出来るのかな?


ううん・・・紘くん以上に、好きになれる人なんて現れないよ。


そんなに簡単に、この恋心は消せない。


だから、紘くんのこと心の中で想う事だけは許してね?


そして次の日から私は朝、紘くんを起こしに行くのをやめ学校も一人で行った。


はじめてだ。一人で学校に行くのは。紘くんと一緒に行くのが当たり前だったのにね・・・。


よく考えたら付き合ってもいないのに二人で一緒に登校する方がおかしかったのかも。


「優希おはよう」


太一(たいち)おはよう」


彼は佐山(さやま)太一(たいち)私のクラスメイトで男友達の仲では一番仲が良い。すごく優しくて笑顔が爽やかな男の子だ。


「今日は紘と一緒じゃないんだ?珍しいね」


「うん・・・そろそろ紘くん離れしなきゃって思って・・・」


「なるほど・・・」


「優希、なんで一人で行くんだよ?」


「紘くん・・・。あのね、もういいよ」


「なにが?」


「もう私と一緒にいてくれなくていいよ。今までごめんね。紘くん優しいから私の事引き離せなかったよね?もう紘くんに側にいてなんてワガママ言わないから・・・今までありがとう紘くん」


「優希なに言って・・・」


「紘くんじゃあね。太一行こっ」


「えっ?あっうん。紘またな」


「ああ・・・」


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