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異世界勇者の残業日記  作者: 北村 進
第一章 一難去ってまた一難
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第三話 不穏な気配

「なんと、全ては(よこしま)な神の仕業でありましたか…」


あれから十分後(王女の話が長引いた)、俺は謁見の間と呼ばれる場所へ案内された。

そしてそこで待ち構えていた王様に、今回の魔王軍侵攻は全て邪神のせいであった事と、邪神は先ほど女神が倒したという事(嘘)を説明したのだった。

あと俺がループした事とかは説明していない。ややこしい事になりそうだし。


「はい。邪神が滅んだ今、女神様はこれ以上の争乱を望まれておりません。なので魔王軍に和平の使節を送っていただきたいのです」


「了承致しました。我々もこれ以上の争いは望んでおりませぬ」


「ありがとうございます。女神様もさぞお喜びになられるでしょう」


「……しかし、万が一相手が応じなかった場合はどのようにするのですかな?」


「はい。もし応じなければ、私を含めたこちら陣営の精鋭にて敵軍の幹部を打ち倒し、我々の武力を見せつけた上で強制的にこちらの要求をのませます」


まあ女神によると、魔王とその一味は洗脳される前は平和主義だったらしいから、この作戦を敢行するような事態にはならないだろうけど。


「そ、それは……ただの侵略行為なのでは?」


フフフ、それを今の俺に言うか王よ。

俺は今大義名分を背負っている事を忘れたのか?そう…


全ては女神様(アイツがやれ)の御心のままに(って言いました)


「……」


物凄く何か言いたそうな目でこちらを見てくる王様に、俺は神妙な表情を浮かべてみせた。

だって僕、女神さまの使い(下っ端)なんで逆らえないんです。




◆◆◆



同刻


「……」


魔王城。その中枢に位置する決戦の場には、魔物達の王であり、かつて人族と手を結んでいた賢王が無言で佇んでいる。

その身から発するは漆黒の邪気。


邪神が滅び、思考を縛る鎖が解けたと思われた魔王は、未だに何者かによって操られていた。




なおこの保険案を最初に立案したのは主人公の模様。

ただその提案をノリノリで可決した女神も同罪だよねっていう。


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