表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星渡し  作者: まっちゃ亜珠貴
1/1

第一部

月に一度満月の日、俺は空へ金平糖を投げる。見知らぬ誰かが見つけてくれるよう、祈りを込めて。


投げた金平糖は「星拾い」が拾い集める。金平糖は俺が放った後、全身で月明かりを浴びて光りながら空を翔けていく。俺達はこれを〈星翔(ほしか)け〉と呼んでいる。


〈星翔け〉の間に誰かが()()()()をすると金平糖に力が宿り、「星拾い」が集めることで、やがて星になる。

ただし()()()()をされないまま落ちれば「星喰い」に食われてしまう。これは俺のじいさんのじいさんのもっと前、この世界が始まった頃から繰り返されている。見たげた無数の星の中には、最近生まれたばかりの星もあれば、ずっと昔の祖先の願いが込められた星もある。俺は美しい星空を作るこの仕事が好きで、誇りだ。


ふと窓の外を見ると、すっかり茜色に染っていた。

きっと綺麗な月夜になるだろう。さて、今日はどこへ投げようかと両手の親指と人差し指で枠を作り、狙いを定める。ゆっくり左へ動かすと1人の老人が映りこんだ。


「よう。今日は〈星翔け〉日和だな。ほれ、今日の分だ」


受け取った瓶に入っている金平糖に祈りを込めて今夜空へ投げる。それが「星渡し」である俺の役目なのだ。

お読みいただきありがとうございます。

これから徐々に書き進めていきます。

「星拾い」の青年、今回登場した老人や「星喰い」の話も書いていけたらと思っています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ