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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

愛と憎しみ

作者: 悪死姫

君との時間を終わりにしないと。

気持ちの整理ができなくなっちゃうでしょ?

好きだった人に「さようなら」を告げるのは苦しいけど。

君との隙間は埋まらないからね。

気持ちや思いなんて、要らない、いらない、イラナイ。

本当に感謝しているから。

どうしてこうなったの?


「もう…私達の関係を終わりにしようよ」

君の部屋で別れを告げる。

私は、幸せだったから。

『俺がなんかしたか?』

何もしてないよ。

私が別れたいだけ。

幸せをまた見つけるからね。

「してない…ただ、別れたいだけ」

涙をこらえて告げる。

すると抱きしめられた。

憎い声と同時に。

『へぇ…俺が懸命に愛した女なのに別れるんだ?馬鹿じゃね?』

また始まる。

我慢しないとダメ。

「好きだったよ…でも、耐えられない」

家を飛び出そうとした瞬間に殴られた。

よろけてベッドに倒れる。

逃げたい。嫌だ!

『俺の彼女なら、彼女らしいことをしろよ。ああああああ!もう、我慢ならねぇ』

「い、嫌っ!」

目の前にはカッターナイフを握る彼氏が移る。

私は死んじゃうのかな。

『こうしたく無かったけど…他の男に取られるなら』

胸が赤く染まる。

私はこれを恐れていたのに。

なんで…。あぁ、視界が暗いなぁ。

激痛が腹部を襲う。

「あああああああっ!」

声にならない悲鳴を上げる。

痛いよ。助けて。

『死ね…消えてしまえ…!』

「…ああああっ…」

司会は完全に暗くなって動かない。

私って何がしたかったんだろうな。


彼女が居ない世界で俺は何を望む?

彼女は優しかったけど闇を抱えていた。

そんな彼女に恋に落ちてしまったのは俺だ。

何故、殺した?

君の居ない世界はつまらない。

亡骸を抱きしめると温もりはまだあった。

「俺は馬鹿だな…今更、後悔しても意味ねぇけどよ」

涙が溢れて来る。

「俺もあの世に行こうかな」

喉を刺すと血が飛ぶ。

これでいいんだ。

彼女を殺して自分も死ねば心中になるし。

ありがとうな。


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