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砂時計
さらさらさら
細い硝子の中を青い砂がこぼれ落ちていく
さらさらさら
私は月明かりの中 膝を抱えてそれを見ている
さらさらさら
砂と共に時間がこぼれ落ちていく
私の感情もこぼれ落ちていく
さらさらさら
私の感情はどんどんとこぼれ落ちていく
私のこころの中はしだいに空虚になっていく
空虚になっていくこころが心地いい
私という存在が希薄になっていくのが心地いい
さら
砂の最後の一粒がこぼれ落ちる
時間がとまった
私のこころもからっぽになった
私は砂時計を掴むとそれを握り潰した
ぱりん
硝子の砕ける音
床にこぼれ落ちていく無数の砂粒
時間はとまった
私のこころはからっぽになった
私の存在もなくなった
そんな私が何故かとても愛おしい




