エターナル サイクル
これは作者の初めての作品(作品といえるかも微妙だが…)です。
振られた。
オレは今日振られた。
勇気を出して、お決まりの体育館の裏に呼び出して、告白したが、振られた。
これまで人を好きになったことがなかったオレはただ、この気持ちをどうしていいかわからなかった。
そして、口下手だったのも不幸だった。
帰り道はもはや頭は真っ白だった。
オレの気持ちとは裏腹に、小学生がはしゃいで走っていく。
普段ならほほえましくおもうその風景も、今日だけはうらめしくさえ思えた。
道行く人も、通学路に変われているいつも吠えてくる犬も、鳴き声を出すウグイスさえも自分を笑っているように思えてくる。
何故自分だけこんな目にあわなくてはならないのだろうか?
そんなことまで思ってしまう。
その夜はなかなか眠れなかった。
窓を開ける。
満月だ。
いつもは月を見るのが好きで、毎日のように月を見ながら友達とメールをしていた。
しかし、その日はそんな気分にはなれなかった。
月を見上げる。
あの月はオレに何を語りかけているのだろうか?
月は慰めてくれているのだろうか?
それとも振られたオレを嘲笑っているのだろうか?
月を見るのもつらくなって、窓を閉める。
しかし、振られてすぐはどんなにつらくて、悲しくても、また別の人を好きになる。
もう人を好きにならないと思っても、心には嘘がつけない。
その度に心を痛めると知っている。
それなのに好きになる。
心身共にぼろぼろになっても、また好きになる。
そして人は、悩み続けるのである…
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