茶会
1
ベゼルリンク家の2階にある広いバルコニー。意匠の施された茶色いテーブルと茶色い椅子。テーブルの上には入れたての紅茶とポット。暖かな日差しを浴びながら、リーズフェルドは奇妙な感覚を覚えていた。
「俺、茶は飲まないんだけどな……」
リーズフェルドは椅子に座り、湯気の立つ紅茶を手に取った。発酵茶葉の品のいい香りがする。何故だろう。普段はお茶など飲まないのだが、どういうわけか手に持っている。
「お茶は心を和ませる効果があるんだよ。良いお茶を用意してもらったのなら、飲まないと」
テーブルの向かい側から柔らかい声が聞こえてきた。女性的な声だが、どこか男性のような感じもする中世的な声。
「麦茶とかなら飲むけどさ、紅茶とかコーヒーってのはあまり――って、お、お前ッ! お前はッ! ああっと……。お前だ……。ああー! くそっ! 何だっけか……。見たことあんだけどなあ」
リーズフェルドが、目の前に座る羽の生えた全身白ずくめの人間に指をさす。知っている奴なのだが、なかなか名前が出てこない。
「ハニエルだよ。会うのは久々だから仕方ないいけど、もう3回目なんだよね。いい加減覚えてほしいものだけどさ」
ハニエルは優雅に笑いながら紅茶を一口飲んだ。
「ああー! 思い出した! ハニエルだ! あれだろ? 美しいものしか愛せないとかいう天使の」
「語弊のある言い方わよしてくれないかな? 美しいものしか愛さないじゃなくて、愛と美を司る天使ね。美しいものしか愛さないとか、性格がアレな感じに見えるじゃないか」
「そんなん、どうでもいいわ! それより、なんでお前がここにいるんだよ!?」
「私としては、どうでもよくはないんだけどさ。まあ、それはさておき、私が尊に会いに来る理由は、様子を見に来たのと、これからのことを説明しに来たってとこかな」
尊とはリーズフェルドの前世の名前。この名前を知っているのは、この世界ではリーズフェルド本人とハニエルしかいない。
「これからのことの説明だあ? 破滅の運命ってやつのことか?」
「悪役令嬢が背負っている、破滅の運命が本格的に動き出すのは5年後のことだよ。だから、今はまだ大丈夫さ」
「5年後か……。まだ時間はあるにしても、15歳じゃねえか……。くっそ、思ったより早いな。っていうかよ、お前の話の前に一つ聞いておきたいことがあるんだけどよ」
「なんだい?」
「毎日鍛えてんのに、全然筋肉ついてないんだけど? なんでだ?」
リーズフェルドは腕をまくり、上腕二頭筋を見せながら言う。
「それは当然のことだよ」
「なにが当然なんだ? こっちは毎日鍛錬してるんだが? 見た目の筋肉はないけど、力がついてるからあまり気にはしなかったけど、お前、なんか知ってるんだろ?」
「乙女ゲームの悪役令嬢が筋肉モリモリなわけがないだろ? だから、見た目上の筋肉はつかないようになってる」
「いや、そんなん知らねえよ! 俺はゴリゴリのマッチョになりたいんだよ!」
「それこそ私の知ったことじゃないよ! ゴリラの悪役令嬢なんて見たことないよ、そんなの! それに、尊自身も言ってた通り、見た目の筋肉がないだけで、力は付いてるんだしさ、それでよくないかい?」
「よくねえわ! 筋肉あった方がカッコいいだろ!」
「そういうカッコよさを悪役令嬢には求められてないんだよ! その話は、これで終わり。こっちの話をするよ」
「はあ? ふざけんなよ!」
「無理なものは無理なの。ここはそういう世界なの! 尊はそういう存在に転生したから、見た目の筋肉は絶対につかないようになってるの! いいから私の話を聞いて!」
「ったくよお……。お前、いつもそんなんだよなあ……。ああ、分かった、分かった。分かったから早く話せ」
ハニエルは無理矢理話を切った。リーズフェルドは凄く不満そうな顔をしているが、一応ハニエルの話を聞く姿勢になっている。
「納得はなしいないようだけど、仕方のないことだからね。――で、話っていうのはね、今日の予定のことなんだ。今日は何があるか分かっているかい?」
「今日の予定? 起きたらストレッチして、それから飯食って、走りに行って……ッ!? あ、これ夢の中か!?」
「そうだね、私がいるってことは夢の中だよね。今頃気づいたの?」
最初に尊がハニエルと会ったのは死後の世界。2回目に会ったのは、リーズフェルドに転生してから、夢の中で。現実の世界でハニエルとは会ったことがないのである。
「そんなもん、すぐに分かるかよ! こっちは寝てるんだからな!」
「ああ、それもそうか――それでね、話を戻すけど、今日はバルドロード家のお茶会に招かれてるはずだ」
「ああ、茶会か。俺の趣味じゃねえんだけどな。アルがどうしても来いっていうから行くだけだ。茶ぁ飲むだけのどこが楽しいんだ?」
「美味しいお茶と楽しい会話を楽しむ。その優雅なひと時がお茶会の魅力なんだ。君にも分かってほしいところなんだけどねえ……。それでだ。そのお茶会に参加するのは、君とアルフレッド、それともう一人」
「もう一人? ああ、アルの妹が来るんだっけか。リーンとかっていうやつ」
「リーンベル・バルドロードね。ほんと、ちゃんと名前を覚えないよね」
「横文字の名前は苦手なんだよ。ルイ何とかとか、アンリ何とかとか、そういうの覚えにくいんだよ」
「ルイはルイだし、アンリもアンリで教わってるはずなんだけどね……。それはいいとして、リーンベルのことなんだけど」
「ああ、アルの妹がどうした?」
「彼女の魂は、元々リーズフェルド・ベゼルリンクとして生まれる予定だったものだ」
「――ッ!? って、お前、それ……!?」
「ああ、そうだよ。本来、破滅を迎えるはずだった魂だ。君がリーズフェルドとして生まれてくることで、破滅の運命から逃れることができた魂を持つ人間さ」
リーズフェルドはハッとなって目を覚ました。夢はここで終わりだ。
「……ちっ。もう少し詳し話を聞きたかったんだがな……」
リーズフェルドは内心で舌打ちしながら、周りの景色を見た。いつもの自室。ハニエルの姿はもうどこにもない。
外はすでに白みだしている。いつもならとっくに起きている時間なのだが、少々寝過ごしてしまったようだった。
2
「やあ、リーズ! いらっしゃい。ようこそバルドロード家へ。待っていたよ」
初秋を迎え、少しずつ涼しくなってきた午後。秋晴れの天気は、アルの心情を映しているかのように清々しい日差しを降り注いでいる。
今日のお茶会を心待ちにしていたアルフレッドが、バルドロード家の広い前庭で客人を迎えた。アルフレッドの横には、緩くウェーブのかかった金髪に大きな赤いリボンの少女が、澄ました顔をして立っている。
「おっす。来てやったぜ」
対するリーズフェルドはいつも通り。普通に友達の家に遊びに来た感覚だ。
「いらっしゃいませ、リーズフェルド・ベゼルリンク様。バルドロード家へようこそ」
アルフレッドの隣にいた少女が、静かな口調で挨拶をした。
「おう。お前がアルの妹か? リーンだっけか?」
「わたくし、リーンベルと申します」
リーンベルはスカートを手で摘み、優雅に挨拶をした。リーズフェルドとは正反対の行儀の良さ。貴族の令嬢とはこうあるべきという姿である。
「そう硬くならなくていいぜ。リーズだ。よろしくな」
リーズフェルドはそう言いながら、頭を下げるリーンベルをポンポンと撫でた。
(こいつが、リーズフェルドになるはずだった奴か。アルの妹として生まれたんなら、この先問題はないだろ。一応、俺が助けたってことになるのか? そう考えると、初対面だが愛着が沸くな。幸せになってもらいたいもんだ)
「…………」
リーンベルは何も言わないまま、スッと頭を上げる。まるでリーズフェルドに頭を撫でられることを拒否するような動き。
「さあ、リーズ、お茶の用意ができてるから、こっちにおいでよ」
特に何も気にしていない様子のアルフレッドは、お茶会の会場である中庭へと促した。
「お前の妹、結構人見知りなんだな」
リーズフェルドがアルフレッドと一緒に歩きながら、そんなことを聞いていた。
「ん? そうかな? まあ、緊張はしてるかもね。やっぱり、自分のことを良く見てもらいたいっていう思いはあるんじゃないかな」
「そんな気を使わなくてもいいんだけどな。まあ、そのうち慣れるだろ。っていうかさ、お前の妹かわいいよな」
「ははは、今は大人しくしているだけさ。ああ見えて、結構我儘なところがあるしね」
「そういうところが可愛いんじゃねえか」
「可愛いかなあ? ん~、そうなのかなあ? 困らされることの方が多いよ。そういえば、リーズにも妹がいるよね」
「ああ、ミリアリアな。あいつも結構人見知りする方だな。あまり、我儘言うところは見たことないが」
「そりゃあ、姉が姉だからねえ……。我がまま言ってる場合じゃないでしょ」
「はは、違いねえ」
他愛のない会話をしながら、リーズフェルドとアルフレッドはバルドロード家の中庭へと向かう。その後をリーンベルが黙って付いてくる。
広い中庭にはシンメトリーの見事な花壇。腕のいい庭師が丁寧に仕事をしていることが見受けられる。
色とりどりの花に囲まれるようにして、白い丸テーブルと椅子が3脚。どちらにも見事な意匠がほどこされており、これだけでも相当な額の芸術品であることが分かる。
テーブルの上には、すでにお茶とお菓子が用意されていた。
「どうぞ、座って」
アルフレッドがそっと椅子を引いて、座るように促した。
「ああ、悪いな。そんな気を使わなくてもいいぜ」
リーズフェルド達3人が着席すると、バルドロード家の執事が静かにお茶を入れてくれた。芳醇な香りのするお茶だ。強めの匂いのお茶だが、嫌な感じはしない。とても上品な匂いだ。
「今日のお茶は、エーデンブルクを用意させてもらったよ。全て初摘みのものだ。紅茶の名匠と言われるサイモンで熟成された――」
ズズズズズッ
アルフレッドが機嫌よく紅茶の説明をしているが、リーズフェルドはお構いなしにお茶を飲む。
「ああ、美味いなこれ!」
足を広げてドカッと座りながら、片手で紅茶をすするリーズフェルド。お茶の味など分からないが、ここまで良い物を出されればバカでも分かる。
「……音を立てないでもらえますか」
リーズフェルドの方を見もせずに、リーンベルが静かに言った。
「音? なんの?」
「お茶を飲む時は、音を立てずに飲んでくださいと言っているんですが? お分かりになりませんでしたの?」
「その程度のこと、いちいち気にすんなって。茶の味は変わらねえよ」
リーズフェルドは背もたれに腕を回しながら言った。足も広げているため、控えめに言って下品だ。
「変わりますの! お茶の味というものは、一緒に飲む人によって大きく変わるものなのですのよ!」
リーンベルはギロリと睨みながら返した。
「なるほどな。それは一理あるかもな。だったらさ、リーン。お前、可愛いんだから、もっと笑って飲めよ。そしたら、俺ももっと美味く飲めるぜ」
「…………でしたら、わたくしが笑えるようにマナーくらいは身に着けてください」
「だから、そんな堅苦しいのは無しにしようぜって話だ。もっと力抜けよ」
「獣でも躾ければ、礼儀を弁えますわよ……」
リーンベルがボソっと言う。これには流石にアルフレッドが反応した。
「リーンベル! いくらなんでも言い過ぎだぞ!」
アルフレッドが立ち上がって大きな声を出す。近くにいた執事が、宥めて座らせている。
「アル、子供の言うことだ。気にしなくていい」
当のリーズフェルドは、全く気にした様子はない。
「いや、でも、リーズ。いくら妹でも言っていいことと悪いことが……」
「まだ子供だって言ってるだろ。知らない奴が来て警戒してんだよ。ここはお前が味方になってやらなきゃどうすんだよ? 兄貴なんだろ?」
「そうは言ってもさ……。リーズは甘いんだよ……。こういうところはキッチリしておかないと……」
「俺がいいって言ってんだから、それでいいだろ? それより、茶が冷めるぜ。美味い茶なんだから、温かいうちに飲めよ」
「リーズがそう言うなら……」
不満が残りつつもアルフレッドは引くことにしたが、リーンベルの方を睨む。
「…………」
リーンベルの方は何事もなかったかのように静かにお茶を飲んでいる。
「……リーンベル、後でちゃんと――」
「アル! もう、その話は終わったんだ。別の話しようぜ」
「……分かったよ」
まだ納得のいかないアルフレッドだが、リーズフェルドに止められてはこれ以上言うことはできない。
この空気で、次に何の話をしていいのか。アルフレッドは全く見当もつかない状態にあった。だが、そこに助け舟が入ってくる。
「そういえばアルフレッド様、先日はベゼルリンク家の騎士団の見学に行ってこられたのですよね? ベゼルリンク家が誇る赤鷲騎士団、いかがでしたか?」
バルドロード家の執事がお茶のお代わりを入れながら、話題を振ってきた。
「ああ、凄かったよ! 僕も初めて鉄製の模擬剣を振ったんだけどね、木剣とは全然違ってさ。すっごく重たくってさ、一振りするのにも大変だったんだ」
「それは確かに大変ですな。鉄製のものは重たいですからね。リーズフェルド様も一緒に剣を持たれたのですか?」
「そうっすね。俺も適当に振ってただけなんすけどね」
「いやいやご謙遜を。模擬剣とはいえ、鉄製の武器ですから、振れただけでも大したものです」
執事はにこやかに話をしている。さっきまでの空気もかなり和らいできた。
「そうなんだよ! リーズが凄くてさ! 騎士団の一人と模擬戦闘をしたんだけど、全く相手になってなくてさ。圧倒的っていうのは、ああいうのを言うんだね! その後に騎士団長とも模擬戦闘をしたんだけど、それも凄くてさ! リーズの動きが全然見えないんだ!」
「ほう、左様でございますか。リーズ様はお強いのですね」
話半分に執事は聞いている。騎士団がご令嬢のご機嫌取りに茶番を演じたということなのだろう。
「強いってものじゃないよ! 本当に強いんだ! ねえリーズ?」
「俺はまだまだだよ。背丈も子供だしな。これからもっと強くならねえと」
「まだ強くなれるの!? 凄いじゃないかリーズ!」
「これからの俺次第だけどな」
「そっか、リーズはこれからもっと頑張るんだね。……僕もリーズに並べるくらいに強くなれたらいいんだけどな……」
アルフレッドとしては、リーズフェルドを守るのは自分の役目だと思っていた。だが、話をしているうちにふと気が付いた。守るべき相手が自分よりも遥かに強いということに。
「強くなればいいじゃねえか」
「強くなれるかな……?」
「なれるかな? じゃねんだよ! 強くなりたいんだろ? だったら四の五の言わずに強くなればいいんだ」
「簡単に言うけどさ、どうやって強くなるんだよ?」
「基本は筋トレや体力作りなんかだけどな。そうだ、ちょっとこっち来いよ」
リーズフェルドはそう言うと、席を立って、近くの開けた場所に移動した。アルフレッドも倣ってついていく。
「手を翳してみな」
「手を? こう?」
リーズフェルドに言われて、アルフレッドが右手を前に翳す。
バシンッ!!!
そこにリーズフェルドがジャブを入れると、空気が弾けたような盛大な音を立てた。
「ッ!?」
突然のことにアルフレッドが驚いた顔をしている。まるで見えなかった。鉄球が飛んできたかのような重さ。ジャブを受けた右手がビリビリと痺れている。
「ほら、お前もやってみろ」
リーズフェルドはそう言うと右手を翳して、アルフレッドの方へと向けた。
「え? ああ、うん!」
ぺちっ
アルフレッドの左ジャブ。遅いし、力も入っていないし、軽い。
「そうじゃねえよ。もっと早く打て!」
「う、うん」
ペチッ
「腕だけで打とうとするな! 肩と腰を入れろ!」
リーズフェルドの檄が飛ぶ。
ペチンッ
「気持ちが前に出てねえんだよ! もっと思いっきりやれ! あと、下半身が固まったままだぞ! 腕も肩も腰も足も全部連動してんだ!」
「わ、分かったよ!」
バシッ
「よおし、良くなってきた! 次は手を戻す速度を意識しろ。いいか、パンチの速さは戻す速さだからな!」
リーズフェルドの指導は熱くなっていく。アルフレッドもだんだん楽しくなってきたのか、リーズフェルドのアドバイスを真剣な顔で聞いていた。
「…………」
そんな兄とその婚約者の姿を、冷めた表情で見ているのはリーンベルだ。つまらなさそうにため息をつく。
「リーンベル様、お茶のお代わりはいかがですか?」
執事が穏やかに尋ねた。
「いらない」
リーンベルはそのまま席を立った。不機嫌を全身から滲ませながら、屋敷の中へと帰って行く。
「リーンベル様にも困ったものだ……。とはいえ、リーズフェルド様も困ったお人のようだが……」
バルドロード家の執事はため息を付きながら、空いた席を片付け始めた。
3
「リーズ、今日は楽しかったよ。ありがとう」
「ああ、そうだな。今日、教えたこと、ちゃんと練習しておけよ」
「分かってるよ。フックだっけ? 独楽を意識するんだよね?」
「ああ、そうだ。自分の体に一本芯が通ってるイメージだ。その芯を軸にして、独楽のように打つ!」
その日の夕方。お茶会もとい、アルフレッドのボクシング基礎トレーニングを終えて、これから帰るところ。二人は雑談をしながら、バルドロード家の玄関へと向かっていた。
「それと手を戻す速さを意識することだっけ? 拳の速さは戻す時の速さ――ん? どうかした?」
雑談中、リーズフェルドが急に真上の方へ顔を向けた。
アルフレッドは、リーズフェルドが顔を向けている真上に目をやった。そこは2階にあるベランダ。小さな人影が見える。
「お帰りですか?」
そこに居たのはリーンベルだった。静かな笑みを浮かべて挨拶をした。
「ああ、帰るところだ。またな、リーン。今度はゆっくり遊ぼうぜ」
「……ええ」
少し間が相手からリーンベルが返事をする。
リーズフェルドは軽く手を振ってから、アルフレッドと一緒に屋敷の門へと向かって歩いた。
「リーンベルがあそこにいること、よく気が付いたね」
「まあな、あれくらいは気が付くさ」
リーズフェルドは、へへっと笑いながら話した。なかなか楽しそうな妹だ。リーズフェルドは内心そんなことを思っていた。
「…………」
楽しそうに会話する二人を、リーンベルは2階のベランダから見送っている。後ろ手に隠した花瓶を持ちながら。