教訓
現役時代に僕が落ちた理由はなんだろうか。
たまたま試験日に体調が悪かっただけかもしれないし、そもそもの努力不足なのかもしれない。それは分からないが、僕が思うに「勉強の仕方が悪い」だったと思う。努力が足りていたというのも説得力は無いが、足りなかったとは思わない。ただ、努力の方向性というか「合格点を取るための勉強」というのからは離れていたように思う。
前期試験の得点開示を見れば明らかだが、国語と数学がどうにも低すぎる。国語については現役時代は勉強せず、自分の読解力を過信していた。数学は普段の勉強では問題無かったのだが、何故だか、本番では頭が回らなかった。
加えて、折角入った河合塾マナビスを信用せず、独学ベースで勉強していたのも間違いだったのだろう。
ここで痛感したのは「独学はやめた方がいい」である。理科の点数はそれなりに取れているが、これは講師の言葉を信じて、予復習をしっかりとやったからだと思う。理科の講師はなぜだか信頼できたのだ。
逆に独学ベースだった他の教科は対して点が取れていないのである。
浪人期で学んだ事は多い。教養なども深まっただろうし、度胸もついたと思う。しかし、こんなのは100万円と一年を費やさなければ得られなかったものかと言われればそれは違う。現役合格しても得られた教養と度胸である。
「浪人は人間的に成長できる」「浪人した人の方が落ち着きがある」とかなんとか浪人を美化する言葉があるが、浪人しても性格は変わらなく、浪人経験のある人格者は現役合格しても人格者だったろうし、現役合格しても性格が悪い奴は浪人しても性格が悪いのだろう。
忘れてはいけないのはこの浪人の一年は全く不必要だったと言える。浪人期にできたことは全て大学生のうちにできるはずだ。
反論もあるだろうが、僕は「浪人は無駄」という態度を取り続けることにする。浪人した人間が浪人を美化すると格好がつかないからだ。
浪人が決まるとその道のりは長く感じる。個人差はあるだろうが、僕は夏まで一日が長かった。
浪人は短い、あっという間だ、楽しかったなどといわれるが、普通に長く、退屈で、辞めたい。