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浪人時代

 現役では河合塾マナビスに通っていたので予備校は河合塾にするつもりだったが、一応駿台の説明会にも行った。

 河合塾の京大コースでは僕が受けたかった講師が授業をしないということがわかり、環境を改めるという意味も込めて、駿台にした。

 駿台のシステムについては割愛する。興味ある人は各々調べて欲しい。

 僕は理系クラスでは最高位のクラスに配属され、前期期間を過ごした。それは良かったが、友人がおらず、また、予備校で友達も作らずずっとひとりで勉強していた。

 朝9時までに登校し、閉館まで勉強ということを続けた。

 予備校の授業は4月半ばから始まったが、4月が終わるのはなかなか長かった。

 5月はすぐに過ぎたが、6、7、8月に進むにつれて時が遅くなっていった。

 模試は上々。京大理学部の判定は大抵Aだった。浪人生の前期とはそういうものである。

 ただ、前期期間ではなかなか苦手は克服されなかった。後期で挽回できるか心配になりながら夏期講習を迎えた。

 夏は集中的にやろうと思い、この週はこの教科、この週はこの教科、という具合に凡そ2週間を単位として区切り、教科をあてはめていった。

 ただ、すぐに効果は無かった。苦手な英作文は1週間英作文しかしないという荒療治で直そうとしたが、これも大した成果を感じることも無かった。

 ただ、夏期講習のおかげで急に現代文のコツを掴めたが、はっきり言って夏の成果はこれしか無い。

 冠模試の成績は次の通り。

 オープン A(冊子には載らず)

 実戦 A (参考として医学部医学科はE)

 これがいいのか悪いのかはよく分からなかったが、この判定は理数のおかげで取れたもので、英語は散々だった。


 後期のクラスも最高位クラスのままだったが、油断しないと決めていた。

 この辺りから夏の成果が現れ始めた。英作文が書けるようになったのである。しかし、依然として英文読解は苦手だった。

 模試もそこそこだが、判定はやはり下がったように思う。

 秋の冠模試は次の通り。

 オープン A(冊子掲載)

 実戦 A (参考として医学部医学科はC)

 こうみると成長はしていたのだろう。しかし、実感はなく、うっすらと不安だった。

 冬期講習が始まると共テを中心に取り組み、京大対策講座のあるときだけ京大の問題を解いた。

 1月の頭は共テの予想問題集ばかりやり込み、いざ本番。

 結果は下の通り。(自己採点)

 地理B 76

 国語 160 現78 古45 漢37

 英語R 84

 英語L 89

 数学IA 91

 数学IIB 98

 物理 100

 化学 67(得点調整前)

 合計 765


 八割五分と聞けば聞こえはいいが、正直九割を目指していたので個人的には不満だった。

 共テ後はひたすら京大の過去問、冠模試の復習、冠模試の過去問をやり、私大に出願をしていたが、私大の過去問はゼロとは言わないがほぼ解いていない。それくらい京大にこだわりがあった。そうしているうちにようやっと英文も読めるようになった。二年受験勉強をしてようやく読めるようになったのだ。

 そうして迎えた前期試験。京都には前日入りしていて、すぐに寝ることにした。

 エアコンをつけっぱなしにしたままで寝てしまいに夜中に脱水症状が原因の頭痛に襲われ、これにはかなり焦った。

 ペットボトルの水を大量に飲んだりして、試験開始までには頭痛を治せたが、そのせいかトイレに近くなってしまった。

 一限目の国語はまずまず。コツを掴んだと言ったが、ぶっちゃけわからんものはわからん。それなりに解き、終了。

 二限目の数学。現役で大失敗したこともあり怖かったが、いざ取り組むとこれがスラスラと解けてしまい、途中トイレに退出するも、六問完答。却ってミスが怖くなり一日目は期待と不安に飲まれながらホテルに帰った。

 二日目。エアコンを消して、加湿器をつけて寝たので寝起きのコンディションは軽微な腹痛を除き概ね良好。

 一限目の英語。

 特にコメントは無い。出されたものを解いた、という程度だ。ここでもトイレ退出している。時間は間に合った。

 二限目の理科。物理は難化したらしいが、個人的には普段通りに解けた。化学はアミノ酸の問題で詰まったため捨てて、他にシフトした。


 前期試験終了後は中期、後期の勉強をする気がわかず、ずっとネットやゲームに興じていた。

 合格発表は京大に行き、番号が掲示されていると思っていたがされておらず、時計台の前でWebページを開き、合否を確認した。

 自分の番号があったときは勝手に体が飛び跳ね、やった、やったと叫んだ。

 その後、上がりきったテンションのまま吉田神社に何故か行き、下宿先を見て、帰って、今に至る。

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