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団長たちのお願い
2人は微笑みながら話し続けた。
「「承知しました。」」
「見返りと言ってはなんですが、一つお願いがございます。」
レオンが楽しそうに言った。
それにサラは気を引き締めた。
「なんでしょう?」
「一ヶ月に一度、団員たちに稽古をつけていただけないでしょうか?」
「魔法師団の方もお願いします。」
脅されると思っていたサラは予想外の展開にずっこけた
「それだけでいいの?」
「「はいっ!」」
「王妃様はとてもお強いでしょう?それも私たちを越すほどに。違いますか?」
サラはそこまで見抜かれていたなんてと悔しく思ったがこの好条件をのまないわけにはいかないとすぐに返事をした。
「わかりましたわ。でもやるからには扱き倒すのでご覚悟を。」
サラの周りの空気がやけに冷たいが自分より強い人に会えた喜びと訓練をつけてもらえる嬉しさで興奮している2人は全く分からなかった。
しばらくした後訓練場に大量の屍が出来上がることを…。
次回はレオン視点です。