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婚姻の儀
初投稿です。めちゃくちゃですけど温かい目で見守ってください。
ダリル王国国王は30にして未だ王妃どころか側室もいなかった。
そんな中お飾りの王妃としてマドラータ公爵家の令嬢サラを迎え入れようとしていた。
その令嬢は、容姿が醜く、体型が横に大きく、貴族なのに魔力が無いとして有名だった。
王宮謁見の間、重鎮たちが見守る中、国王と王妃の婚姻が行われた。侍従の合図によって王妃が扉よりヴェールで醜い顔を隠し、陰湿な空気をまとって思い足取りで国王のもとへ向かっていた。国王が座っている玉座の前でカーテシーをし、ものの数分で婚姻が終わった。
婚姻後、国王の執務室で王妃は
「王妃になったからといって思い上がるな。せいぜい離宮でその顔を見せることなくおとなしく暮らすんだな」
と言われ、目から涙が一筋落ちた。