表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

夏のホラー参加作品

今日も列車は走る


駅のホームに屯している老若男女の耳に列車が近づいて来る音が聞こえる。


ホームにいる青白い顔の老若男女は列車に乗ろうと、ホームに群がり線路上を向かって来る列車の方へ歩む。


駅に近づいて来た列車は、ホームや線路上にいる老若男女を見て更にスピードを上げた。


ゴン! ドン! バン! 老若男女の頭が列車の前面に叩きつけられ弾け飛ぶ。


バキバキ! グシャ! バキゴキガリ! ボキ! グチュグチュ! ボキン! 列車の下に巻き込まれた老若男女の身体の肉や骨が、車輪で切り刻まれ挽き肉に変わって行く。


「アハハハハ、死ね! 死ね! 死ね! 糞共が! アハハハハハハ」


運転士が笑い声と罵声を撒き散らす。


駅の前を通り過ぎたところで冷静になった運転士は、血で真っ赤に染まった窓のワイパーを動かし血を拭う。


ゾンビの支配する世界で人間の領域は点と線、高い壁に囲まれた町と町を結んでいる鉄道、鉄道は生きて行く上で必要不可欠な物となっていた。


列車は血の海を越え、屍の山を越え今日も走る。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 少ない文字数で、独特の作品世界を築き上げているのが凄いなぁと思います。 高い壁と高い壁に挟まれた谷部分にはゾンビがわんさかいるのでしょうね。 運転士はまだ人間かしら? そのうち運転士もゾン…
[一言] 前回のゾンビものの続きの一幕な感じですね。 やらかしたあと、ちゃんと冷静になるところがまた、物語の世界と同じようにこの運転士も壊れてきているのかなと。
[一言] うーむ。世界はいつの間にかゾンビがはびこり。 後で洗車が大変。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ