第69話 看病?
───そして………時刻は夜。
───〈宗平の部屋〉───
宗平は、ベットで寝たきりの状態であり、全身打撲により身動きが取れない。少しでも身体を動かそうとすると、ピキッピキッ………と、イナズマのような痛みが全身に行き渡る……。今の身体の状態では、嫌でも安静しなければならない……。こんな状態だから気が滅入ってしまう。
「はぁ……」
宗平は、シクシクと憂うつになりつつもタメ息を吐く。何故なら……。
「病人には、栄養のある野菜サラダに決まっているっ」
エイダは、皿に乗った新鮮な野菜サラダを持ち、キリッと議論。
「いや、スタミナと精力をつける為、肉に決まっています、宗平さん、あーん……」
リアは、エイダの野菜サラダをスッと払い退け、そしてジューシに焼けた骨付き肉を宗平に差し出す。2人の間に割って入るかのように。
「いーや……フルーツに決まっておるっ。優しい甘さで、さらに栄養があるのじゃッ!!」
アリシアは、骨付き肉をガブッと食べ、フルーツの盛り合わせを宗平に差し出す。フルーツは、各地域から献上された特産品、水々しくて栄養がある。
「ニィーッ!!」
ニィーはフルーツの盛り合わせをバクバクッと平らげ、ぴちぴちの生魚を宗平に差し出す。
「何を言っているのですか?……。食べ物では、力が蓄えられる訳ないでしょう?……。ここは、私のか・ら・だ・で……」
エヴァンは、ボッと炎の魔法で生魚を焼却し、香ばしい匂い。誘惑な声で上半身の服を脱ぎ、ぷるっと胸を揺らし、トップレス。そしてベットの上に乗り、関係を作ろうと、ジロリと宗平を眺める。
エヴァンの行動を見て、皆は反発して黙ってはいられない。
───どさくさに紛れて何をやっているかッ!!
みんなは、トップレスのエヴァンを宗平から引っ張り出す。
───そして、女の子達は、宗平に何を食べさせるか、バチバチと意見を激しく対立させ、議論を白熱させる。
(あああ……)
宗平は、ベットの上でシクシクとタメ息を上げる。これでは治るケガも治らない……。自身を心配してくれるのはありがたいが、せめて議論は静かにしてほしいモノだ。そして宗平は皆の議論から耳を塞ぐかのように、布団を被り、逃避するのである。しかし、そうは問屋も降ろさない。
「こら、宗平も逃げるでないっ!!お主も議論に参加するのじゃっ!!」
アリシアは布団を払い除け、宗平を議論に参加させる。
俺………一応、病人なのにナニユエ?
差し入れをどれにするか………皆の圧が押し迫り、突きつけられる。




