第61話 今日の仕事は中止
───〈宗平の部屋〉───
朝、宗平はグイッと背伸びをし、ベットから起き上がり、起床した。あのおかしな夢は見なかった為、良い目覚めだ……。初めは働いたら事による筋肉痛は無い為、体調は良い位だ。おそらく仕事に慣れたのだろう………。働いたら活力が上がり、性格が前向きにるらしい。働くって楽しい……。
───さて、今日も頑張ろう……。
★★★★★★
宗平は、パッと気持ちを切り替える。会食室にて、いつものメンバーと朝食を済ませ、仕事に向かう。いつもの朝食だったが、美味しく感じた……。いざ、出勤。城下町にて仕事しているロペスの所に向かうのである。
───城門の鉄橋にて。
「それじゃ行ってくる」
「行ってらっしゃいおにーちゃん」
ニィーは元気よく手を振り、宗平を見送る。
「行ってらっしゃいませ」
リアも軽く手を振り、仕事に向かう宗平を見送るのである。
★★★★★★
───〈城下町・中央広場〉───
宗平は現場に駆け付ける。
「えっ?」と、宗平は残念な様子。
「ま、今日の仕事は中止だ。強い風と雨が降るから、現場に補強シートを張るだけだ……」
ロペスは腕を組み、告げた。空全体はくもり曇が広がり、気分を憂うつにさせる。何時、雨が降ってくるか、分からない……。雨が降ってきたら滑る為、風が吹けば身体が揺れる為、危険であり、最悪の場合、事故で命を落とすからだ。
「そうか……わかった」
宗平は少し残念な気がするが、納得した。なお、風と雨が止み、天候が戻り次第、仕事を再開させるらしい……。
───それから3時間。ロペスと宗平は現場の建物に補強シートを迅速に張り、倒壊しないように補強の杭を固定し、今日の仕事は終了した……。休みなのに、何故か残念に思う自分がいる。けど、天候が相手だから仕方ない。
★★★★★★
───〈城下町・中央表通り〉───
宗平は、歩いていた。それからポツポツと雨が降り、それに合わせるように強風が発生。さらに弱い雨から強雨に変化し、豪雨となって降り注いで黒く染まり、看板、傘、ゴミが物凄いスピードで空中から地面に転がり、マトモに直撃したら、かなり危ない。過去の現実世界で自分が死んだ時もこんな天気だったが、思い返さないようにする。
(うわ、降ってきたな……)
宗平は、地面に水しぶきを上げ、走るのである。城に帰ったら、ニィーの勉強に付き合うのも悪くない。そうなれば、ニィーも喜ぶし、あとはエイダとリア、アリシアやエヴァンと一緒に1日を過ごすのも楽しいかな………。




