第34話 謎の魔法使い
――――――この2日間、城下町には度々足を運んでいたが……町の人からは避けられていた……。
時間が経過すれば、少しは状況が変わっていると期待しつつ、宗平はとりあえず再び城下町に足を運び、向かうのである。
トロール討伐後の2日後、町の評判は……まぁ、行けば分かるだろう……。
宗平は、連絡橋を渡り、城下町に向かうのである……。宗平は、東の大通りを歩いていた。建物中、モンスターの集団に破壊され、壁には穴が開き、地面にはレンガ、屋根瓦、煙突、建築資材のガレキが行き渡る。
取り返しのつかない事をしてしまった……宗平は後悔しかない。今まで面倒事から逃げていた為、意見ひとつで大勢の人間達を死なせてしまい、言葉に出来ない。
女性市民達は宗平を眺め、そして……。
「ね、あの人……」
女性市民は、宗平を見てヒソヒソと隣の女性市民と話す。
「行きましょ……」
2人の女性市民は、宗平を避け、屋内に避難する。
(だよな……)
宗平は納得。自分の独りよがりのせいで……無惨に破壊された惨劇と化した建物を眺め、悔やみ、デコボコした地面を歩く。
何を言われても償い切れない……何をしに来たんだ俺は……。
───〈城下町・中央広場〉───
「あの人……」
女性市民達は、物干し台に衣類を干し、洗濯中そして宗平が広場に現れた途端、仮設テントにゾロゾロと入り、避難。誰もいない広場中、物干し台に干された洗濯物がヒラヒラと揺れる。
「仕方ないよな……」
宗平は溜め息。
すると……。
───私は、私は、陽気な魔法つかぁ〜~~い。困った時は、いつでもお任せーー。
宗平の上空、女の子がホウキに乗り、変な歌声。そして、勢いに任せ、女の子はホウキから飛び降りる。
「何だ?」
宗平は上空を見上げる。
「イヤ〜~~ッッ!!どいて下さぁ〜~~いッ!!」
黒装服を着用した女の子、上空から落ちてきた……。
そして……。
───げふッ!!
宗平と黒装服の女の子はドンッと激突。
「あわわわわ……」
黒装服の女性は混乱。
「イテテテ……」
宗平は、ピヨピヨした視界を定める。激突により、宗平は、黒装服の女の子の上乗りの体勢、全身が密着している。柔らかい……この感触は……。伸びる右手、宗平は女の子の乳房を鷲掴みしている。
「イヤ〜~~ッ!!何ですか、何ですかッ!!てっ……男?」
黒装服の女の子は、思わずビックリし、立ち上がる。
「あの、大丈夫?……。自分は山下宗平と言います」
宗平は挨拶。
「何と律儀ッ!!私はエヴァン、エヴァン・ローレン。アルタニア王国専属の魔法使いです」
黒装服の女の子、年齢は17歳。エヴァンはホウキを持ち、瞳をパチパチ、そしてビシッと敬礼し、自己紹介。
黒髪のショートヘアー、眼鏡を着用し、頭部には黒のトンガリ帽子、広背には黒マント。上半身には黒のビキニ、下は黒のスカートを着用し、足にはブーツ。




