第3話 ここは異世界
王宮内廊下にて。
とりあえず地下牢から出され、宗平は個性的な女性のエイダ、リアに連行され、長い外廊下を歩いていた……。
ここはどこだろうか?……アルタニア王国……外国のどこの国、それどころか、日本語で会話が出来るのがおかしい……。
ユニコーンに乗った女神の壁画、女神の銅像が至るヶ所に置かれ、天井にはシャンデリアがグラグラと吊るされ、床全体は琥珀製の石が広がる。外は満月の夜、ザワザワと木々が風で揺れ、木々が揺れる光景はまるでモンスターみたいだ。
すると2人に視線を向け。
「女王陛下ってどんな人なんだ?……」
宗平は、ヨーロッパ風の光景をキョロキョロと眺め、尋ねる。ヨーロッパ?………まず行ったことないけど……。
宗平の質問にリアは。
「会えば分かるわよ……」
リアはクスっと答える。するとエイダは冷静な視線を向け、口を開く。
「おい貴様、くれぐれも陛下に対して失礼な事をするんじゃないぞ。もし、陛下に対して危害が及ぶであれば……」
「黙りなさい、クソメス犬」
「はあっ……」
リアの冷酷なセリフにエイダはウットリ、胸がキュン。そして床にハァハァと、悶えるのである………。
…………と、宗平はエイダの姿に困惑。
リアは言う。
「エイダちゃんを罵るのって、楽しいよねぇ……。さて、今度は何をさせて、ウフフフフ……」
リアは黒くて冷酷な威圧。見た目とは優しい性格とは裏腹にサドな本性を現してウットリし、今まで彼女にしてきた仕打ち(愛情表現)を思い出し、次はアレ、アレの次はコレ、今まで考えていた仕打ち(愛情表現)を……何て言葉を出している。
その様子に宗平は。
(今度は何をさせてって……何をしてるんだ?)
宗平はリアの姿に恐怖。嘘だろ?最初会った時はあんな優しそうだったのに、本性は……。想像しただけで怖くなる。
しばらく歩いていた、そして……。
立ち止まり、気品かつ重厚な門にたどり着いた。門の造りは金色の鋼鉄製となり、金獅子の紋章が描かれている。
「さて、ここが謁見の間だ。この先に陛下がいらっしゃる」
エイダは説明する。陛下は王国の最高指導者、失礼な態度は許されない………。
「ここまで来るのに、長い道のりだったわ……。途中、エイダちゃんが謎のウズきに苦しみ、そしてエイダちゃんが謎のウズきに苦しみ、そしてエイダちゃんが………」
またしてもリアの暴走行為に、宗平は困惑しつつも。
「あの、中に入りませんか?」
宗平は、何かしら暴走気味なリアに問いかける。何故なら彼女を見ていて怖いからだ……。