第2話 謎の騎士
腕を組み、牢屋の外から宗平を眺めているのは鎧姿の女性。容姿は十代後半、スラリとした赤髪のロングヘアー、眼差しは鋭い瞳、冷静かつ、硬派な気質だ。
「誰だ?」
宗平は女性の騎士に視線を向ける。いかにも性格がキツそうな女性だ、見られると緊張してしまう。
「ふーむ……」
赤髪の女性騎士は牢屋中をジロジロと眺めている。
「あの?」
宗平は尋ねる。
───すると……。
「羨ましい、何て羨ましいんだっ!!」
「え?」
宗平は、赤髪の女騎士の声に唖然。
「こんな薄暗くて、ジメジメした牢屋の中で、何日も、何日も閉じ込められて、四六時中監視されて、罵られ、まして水をかけられる……。ああ、何て、想像しただけで私は……」
赤髪の女騎士は自身を抱き締め、ウットリ。
(何だ……コイツ?)
宗平は、言葉に出せない。見た目は冷静な容姿なのに……。
「どんな気持ちだ?やはりあんなことや、こんな事を……」
ハァハァと息を荒く、赤髪の女性は鉄格子をガンガンと掴み、聞いてくる。怖い怖い……。
「どんな気持ちって……」
宗平は困惑。
「ごみを投げつけられて、肥溜めを浴びせられて……腐ったタマゴ、トドメの罵声を……」
赤髪の女性はプルプルと震わせ、悶える。
すると突然、牢屋がガラガラと開き、赤髪の女性騎士は背後からドンッと蹴り入れられ、収監。
「もう、エイダったら……」
優しい声、現れたのは青髪のロングヘアーの女性騎士だ。容姿端麗、母性的な垂れ瞳、年齢は赤髪の女性とは1つ年下って所か……。先程の赤髪の女性とは違い、優しそうな方である。
「あなたは?」
宗平は再び尋ねる。この女性は優しそう、気持ちが楽になった……。
「紹介が遅れたわね、私はリア・プリースト。このアルタニア王国女王陛下の近衛騎士を努めている身です」
青髪の近衛騎士のリアは手を胸に当て、自己紹介。
「同じく、エイダ・スカーライト。女王陛下の為なら命を差し出す覚悟、身分は彼女と同じく、アルタニア王国女王陛下の近衛騎士であります」
赤髪の女性騎士のエイダはビシッと正座し、宗平に視線を向け、真面目な様子で自己紹介。
「はっ……はぁ……」
宗平はタジタジ、赤髪の女性がいきなり真面目に自己紹介し始めたので唖然。
「エイダさんが遅いので、私が伺いました。アリシア……いえ、陛下が、客人が目を覚ましたら、連れてきてと頼まれたの。来てくださいますか?」
リアは言った。
「おいリア、私がこうなったのはお前が……」
「黙りない、この薄汚いメス犬。あなたには使用済みトイレがお似合いね、自身が生きている事を恥を知りなさい……」
リアは細い瞳を開かせ、冷酷なセリフ。
「ひでぇ……何て事を……」
宗平はリアのセリフにビックリ。
「ああ……もっと、もっと……」
エイダは、リアの冷酷な口撃にウットリし、地面にスリスリと悶えるのである……。